人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が７４センチ ページ35

敦さんと私は顔を見合わせる、敦さんは顔を伏せるとまたゆっくり顔を上げ



敦「――社長」



鏡花さんが敦さんの方を見る。



敦「僕からもお願いします」



スッと頭を下げた敦さん、私はしばらく黙ったが、いてもたってもいられずに



席を立ち上がり、敦さんの横に来ると



『――私からも、御願します』



綺麗に九十度頭を下げた。



鏡花さんは私二人を見ると、社長の方へを目を合わせた。



鏡「お願いです」



...沈黙、返事はない。




鏡「おね...がいです」




...社長は今現在どんな顔をしているのか知らんが、もの凄い威圧感を感じる。




鏡「おね...がい...です」



.........早く終わってぇぇぇぇぇぇ！！！←本心




福「――良かろう」



皆「えっ！？」



福「私が預かる」



社長が...折れた...だと...？



私たちの入社試験はめちゃくちゃ厳しかったのに...




ホッと胸を撫で下ろすと、片をポンポンと叩かれた。



『あ、はい？』



振り向くと、何時の間にか着物に着替えていた鏡花さんがいた



あの一瞬で何があったよ...




鏡「その...ありがとう」




『...！いいんですよ！』



ニッコリとほほ笑む―――が



この笑顔...何時振りだろうか...



姉が...居なくなって以来か...



『さて、お仕事お仕事！！』



カーディガンを椅子に掛け、白いロングスカァトに白いT−シャツだけになると意外に涼しく感じた。




国木田さんは敦さんに鏡花さんの面倒を見てやれと押し付け



敦さんは何となく納得したような顔で引き受ける



まぁ頑張れ敦さん！！



すると、ガチャリと優しく開かれたドアの音がした。




振り向くと、警察官の女の人と...箕浦さんがいた




「失礼します、お約束の書類を届けに参りました」




賢「あ、ご苦労様です！」




乱「あれ？この前部下が逮捕された箕浦くんじゃない」



新聞を持ち、開かない瞳で笑う乱歩さん...無神経すぎんぞ



箕浦さんは顔をしかめ、言い返せなくなった...まぁあれは仕方ないよ



箕「今日は別件だ名探偵、依頼があってな」



依頼？ヨコハマは結構事件が多いなぁ〜まぁ昔程じゃ無いけどね



箕浦さんは鏡花さんに目を向けた...あっ



箕「その娘...此処の関係者か？」



敦さんは分かりやすい表情を浮かべ、焦る



箕「似た人相の手配書きが来ていた、元孤児の少女が凄腕の殺し屋とか...世も末だ」



箕浦さんは鏡花さんに近づく、マズいな



箕「嬢ちゃん、親は？身元を証明できる物はあるか？」



鏡花さんは黙ったまま、益々箕浦さんは疑う

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