人を見た目で判断しないでほしいな！？２ 【文スト】

身長が６６センチ ページ22

首に刀を中てられ、身動きが取れなくなり私は無表情のまま立ち尽くす




相手は振り返らずともわかっていた




『...やぁ、鈴...気分は如何？』




鈴「はっ、最高だぜ、真逆二年ぶりにお前の顔を拝めるなんてな」





鈴―――私と同じ学校の生徒、此奴は嫌いだ、二度と見たくない顔だった。





学校は違うから何とか合わなかったというものの――





『...失せろ』




鈴「ちぇ、いいじゃん久しぶりの再会なんだし」




黙れ、人殺し




この言葉がこの部屋を冷たく凍らせた




私は冷たく言った後懐から短剣を出した、そして




息をする間もなく私は短剣を鈴へと向けた




鈴は予想外だったのか、それともただ単に面白がっているのか判らない表情で私を見上げる




『うん、やっぱチビ』←


鈴「身長か？身長のこと喋ってんだったら殺す」


『殺してみろ、あの時のようにな』




私は両腕を広げ「いつでもかかってこい」とでも言うような笑顔で鈴を見た




鈴は拳を握り締め、私に対し舌打ちをした




鈴「...俺は生憎手前には手出しできないのでね」


『真逆だとは思うけど、あんたもポートマフィア？』




鈴は目線を私からそらし、首に中てていた刀をしまった




私は燐に向けている短剣をグイっと近づける




図星か




『話せ、そして自首しろ、これはあの子の仇だ』



鈴「あの子って？真逆あいつの事か？」




私はしびれを切らし短剣を鈴の脚に刺した




鈴は叫び、その場に尻餅をついて倒れた




『ふざけてるのも大概にしろ』




次の瞬間誰かが壁に突き飛ばされたような音が聞こえた




振り返ると太宰さんが中也さんに首をつかまれ、ナイフを向けられていた




『太宰さん！！』




―――A、このよそ見が命取りになるよ





姉の言葉その言葉に私は前を見る、前を見ると―――鈴が私の首を掻き切ろうとした瞬間だった




短剣は投げてしまった...真逆...




鈴はこれを始めから狙っていた！？




この状況でぶん殴るとしたら間にあわない―――！




全員は私の動きに注目する―――ヤバイ、死ぬ――




この時、うっすらと見えた太宰さんの口の動きに私は目を見開いた




―――夜叉桜を使え




私はそれに従うようにポツリと呟いた




―――夜叉桜




桜が舞い、夜叉が私の背後から現れた




今回は薙刀ではなく、二米半ある刀を出した




鈴中「！！？」




『異能力―――夜叉桜...桜花爛漫！！！』





闇の中で刀が舞う、次の瞬間




彼から、赤い桜が溢れ出た

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