幸せなあさ ページ6
.
(りょう)
目を開くと、目の前にはすやすや寝ている彼女の姿。
今の新しい家に引っ越して始めた同棲。
一年経った今でも起きたら目の前に彼女がいるって幸せだな、って思える。
ま、寝顔はブスだけど。笑
布団をちょっとめくって覗くと、俺のTシャツを着てるだけで真っ白な足が見える。
男はこんなことで興奮するもの。
昔それで手を出したら怒られて、そこから朝は禁止にされた。
朝から疲れることをしたくないらしい。笑
体力ないもんな、A。
髪の毛が顔にかかってて、邪魔だからどける。
そのままほっぺたを触るとすり寄ってくる。
こういうとこほんとかわいい。
『んー、、、』
どこから声出してんだよ。笑
目を開いて、眠そうにニコッと笑うA。
「おはよ。」
『ねむい。』
時計をちらっと見ると、まだ朝の7時。
「まだ7時だよ、寝てな。」
『りょーもまだ寝る？』
下の方に感じる、シャツの裾を掴んだ様子。
「んー、寝ようかな。」
本当はすぐにでも起きれるけど、Aがまだ眠そうだから。
『今日はお昼まで寝る、』
そう言って、俺に足を絡ませてすり寄ってくるA。
これで襲うなって言う方が無理。
ある意味生き地獄っていうことに気づいてないんだよな。
さっそく聞こえる寝息。
どんだけ寝るんだよ、赤ちゃんじゃん。
すると、マナーモードにしてる携帯が震える。
見るとしばゆーから電話。
こんな朝早く電話があるなんて珍しい。
「もしもし？」
できる限り小声で話す。
「Aはねてる？」
「え、息子？笑」
声はしばゆーじゃなくて、息子のポンス。
し「そんな朝早くから電話しちゃダメって言ったじゃん！」
遠くから聞こえるしばゆーの声。
あー、勝手に電話かけたのか。笑
ポ「Aは？ねてるの？」
しばゆーを無視して、Aが寝てるか聞いてくるポンス。
り「休みでこの時間だよ？寝てるに決まってるじゃん。笑」
テレビ電話にして、頭だけ出てるAを映す。
もちろんその後ろに俺が映ってる。
し「生々し！笑
だめだ、ポンスにはまだ早い。」
ポ「なんでかくすんだよ！」
り「生々しいもなにも寝てるだけだろ。笑」
目を隠されているポンスとにやにやしてるしばゆー。
なんだこの親子。笑
『ん？』
声が大きくなってたからか目を覚ましたA。
り「ポンスがAと話したいって。笑」
『んー、おはよ。』
軽く伸びをして、携帯を覗く。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みさ | 作成日時：2022年9月12日 21時
