『 My time 』6【松風天馬】

時274 ページ39

天「龍馬さんの話を、
聞いてあげてください！
お願いします‼‼」

龍「龍馬は殺される覚悟でここまで来たんです。
話を聞くくらい、していただけますよね？」

天馬は深く頭を下げ、お龍さんは軽く睨み付ける。

徳「…手短に話せ。」

沖「っ！？」

坂「はっ！単刀直入に申し上げます！
日本を、もっと開かれた国にしたいのです‼‼」

徳「なっ、何を言い出す？」

坂「大政奉還であります‼‼‼‼」

え、大政奉還ってまさか……！？

徳「はぁ？」

沖「っ！大政奉還…！？」

信「歴史の授業で習った！」

錦「とんでもない瞬間に立ち合ってるぜよ！わしら‼」

凄い…たった今、目の前で坂本さんが、
未来の日本に繋がる重要なことを……

坂「鎖国をやめ、世界に目を向けるのです！
皆が平等な社会を作り、日本が1つになる！
そうすれば外国に負けぬ強い国、
日本ができるに違いありません‼‼」

徳「武士が町人と1つになるだと？たわ言よ！
ﾌｯ、さすが田舎侍が考えることだな。」

龍「っ！」

錦「田舎侍じゃと！！？」

天「そんな…！」

歴史通りだとここで上手くいくはずなんだけど…
本当に上手くいくのかな…？



その時、聞き覚えのあるエンジン音が聞こえた。

マイ「っ！」

天「ザナーク‼‼」

門を越え、赤いバイクらしきものに乗ったザナークが、
城の中に飛び込んだ。

徳「なんだ！？」

「マインドコントロールモード」

ザナークのスフィアデバイスから、黄色い光が放たれる。

徳「ふむ、近藤か。」

ザ「俺に考えがあるぜ。大政奉還をかけて、
サッカーで勝負するってのはどうだ？」

全「「「っ！！？」」」

徳「サッカー？」

ザ「こいつらと俺達新撰組が対決する…それだけの話だ。」

「勝てるのか？」

ザ「愚論だぞ、当然だ。」

徳「ほぅ…よし。この勝負でお前達が勝利したら、
大政奉還を認めてやろう。」

それってつまり、
日本の未来がかかった試合をやるってこと…？

絶対に負けられない一戦を…。

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