『 My time 』6【松風天馬】

時272 ページ36

坂「おぉ…！な、なんと‼」

天「何て書いてあるんですか？」

坂「慶喜候が会ってくれるってよ‼」

坂本さんは嬉しそうに笑った。

天「凄いじゃないですか‼」

しかし、お龍さんは難しそうな顔をする。

龍「…あれだけ龍馬を切れと命令していたのに、
今になってすんなり会うってのはおかしくないか？」

A「……それってもしかして…！」

中「あぁ、恐らくこれは罠だろう。」

神「罠？」

中「こいつを呼び出して、
命を奪おうとしているに違いない。」

それじゃあ、行かない方がいいんじゃ……


坂「いや、俺っちは行くぜ！」

A「えぇ！！？」

天「龍馬さん！？」

坂「慶喜候に俺っちの考えを伝える、
いい機会だからな！」

龍「ダメだ！少し考えてみれば分かることだろう‼」

堂々とそう言いきる坂本さんの肩に、
掴みかかるお龍さん。

中「俺も反対だ！幕府の思うつぼだろう‼」

坂「いや！ここで行かなきゃ男が廃る！
ま、いざというときはこの腹でポーンだ！」

龍「二条城だぞ！？
たくさんの剣士がいるに決まってる‼‼
今まで数人の新撰組なら倒すことができたが、
今回は違う‼大人数で囲まれたりしたら…！」

冷静なお龍さんがここまで取り乱すなんて……

私は少し驚いた。


坂「お龍。」

坂本さんはポンとお龍さんの肩を叩く。

坂「日本を良くするまで、俺っちは絶対に死なねぇ！
だから安心して、今回も見守っててくれないか？」

坂本さんの真剣な眼差し。

お龍さんは何か言い出そうと口を開けたが、
坂本さんの気迫に押され、静かに閉じた。

龍「………。」

フ「……そうだ！」


全「「「ええぇ！！？」」」

突然出たフェイの案。

天「そ、そんなことしちゃって大丈夫なの！？」

フ「これしか手はないよ！」

マイ「ん〜……まぁ、やってみようよ！
未来に影響しなければいいけど」←

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