過度なオタク漫画家が武装探偵社に入ったそうです ［文スト］

谷崎「そんなぁ〜…」 ページ3

「入社試験、何をしようかねぇ」

開幕1秒、はじめに口を開いたのが

探偵社の女医、

与謝野晶子。

異能力名『君死給勿』

「うーん、敦くんの時のようでいいんじゃないかな？ 配役変えずに。」

そう言うと太宰はチラリと、谷崎の方を見た。

谷崎潤一郎、探偵社の助手的な役割をしている。

異能力名『細雪』

谷崎は、びくりと肩を震わせ、

「え、えぇー？…また僕ですかぁ…？」

と、弱々しく答えた。

「なら、私の時みたいに、」

手を挙げて言ったのが、

泉鏡花 異能力名『夜叉白雪』

国木田はすかさず、

「そんな予算がどこにあると言うんだ！！」

と、華麗に突っ込んだ。

「はいはいハァイー！！！！！！」

元気よく言ったのが、

宮沢賢治

異能力名『雨ニモマケズ』

「なら、僕と腕相撲をしましょーう！！！！！！」

「「「「…」」」」

賢治は怪力の異能力者だ、そんな人と腕相撲をしたら

・・・・・

　 腕がちぎれるかも知れない。

「…え、えと、新入社員さんが怪我をしちゃうかもだから…」

おどおどしながらも突っ込んだ谷崎。

するとすぐに太宰が、

「乱歩さん、どんなのがいいですかね？」

_______________他力本願め

乱歩の異能力、『超推理』は、わずかな情報だけで全ての真相がわかるのだ。

「え〜？なんでこの名探偵がそんなことに異能力使わなきゃいけないのー」

乱歩は面倒臭そうに答えた。


いや、実際面倒臭いのだ。





そうこうしている間に、入社試験の時間だ。

「えぇ？！どどどど、どうするんですか！？」

敦が慌てて言った。

太宰は、

「うん、敦くんの時のでいいや！！

偽の爆弾は此処にあるし」

ドンッと机にリアルな爆弾を置いた。

_______いや、どっから持ってきた。

「ナオミちゃんにも許可をもらってるよ？」

ナオミとは、谷崎の妹だ、兄を溺愛しており、人目をはばからず、兄にスキンシップをしている。

「はぁーやっと決まったのかい？じゃ解散ってことでいいね？」

与謝野先生が、だるそうに言う。

「はいはいー、じゃー解散ーー」

太宰が元気よく言った。

谷崎は一人、戸惑っている。

「そ、そんなぁ〜」

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国木田さんの眼鏡

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太宰治

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