家に、北山ってやつが住み着きました。2

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北山side





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玉｢俺ね、みつの事ならなんでも分かるの｣




『嫌だ……嫌だよ……』




玉｢みつには、今も昔もずっと変わらずに、大事な人がいるてしょ｣







真っ直ぐ向けられる瞳に、もう何も言えなくなって、ただ必死に、首を横に振った






玉｢みつ……最後にもう1回だけ｣




玉｢好きだよ……｣







俺は、たまが好き……




藤ヶ谷じゃない、たまが






だったら、なんで？



大好きな人を拒んでしまう






たまの胸を咄嗟に、押し返してしまった






玉｢……｣




『……ごめっ』




玉｢好きでしょ、がやが｣




『……っ』




玉｢俺じゃなくて、がやのことが好きで好きで……たまらないんでしょ？｣






藤ヶ谷が好き……？





藤ヶ谷が……







玉｢何も言わないなら、この話は……｣




『……好き』




玉｢……｣




『藤ヶ谷が……好き……っ』







藤ヶ谷に……





『藤ヶ谷に会いたい……っ』







おかしいよね





たった1度のあの日の言葉が、忘れられなくて


ずっと……恋していて





もう一度会えた時、本当は、この人だって



また会える日をずっと待ってた、なんて





言葉で説明出来ないくらい、どうしてか、



俺はずっと、藤ヶ谷が好きだった






『ごめん……たまっ、ごめんっ』




玉｢謝らないでよ……謝ったら、余計辛いでしょ？｣




『……ごめん……ありがとう』






こんな俺をずっと好きでいてくれて




ずっと傍で見守ってくれて







玉｢……みつ、もう本当に最後にするから……抱きしめていい？｣







俺の頷くのを確認して、ふんわりとたまに包み込まれた






玉｢本当に……大好きだった……｣




『……っ』




玉｢……がやが嫌になったら、俺のとこおいでね｣




『たま……』






ごめん、俺は多分




どんなことがあっても、



一生、藤ヶ谷だけが好きなんだと思う






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