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〇*9.〇 ページ9

北山side





.








「よぉ。」




『おはよう北山』






藤ヶ谷だ



藤ヶ谷が笑ってる





まだ、覚えてる







『何その顔、好き』




「だからやめろってばっ//////」






油断すると、いつもそれだ/////





悩んでたのが、どうでも良くなるくらい







『北山…大丈夫?』




「え?」




『辛かったら、やめてもいいんだよ』








藤ヶ谷は優しい




俺の苦しみも、分かろうとしてくれる



いつも俺を気遣って…






「いいや、藤ヶ谷といたいよ…」





例え苦しくても




まだ、藤ヶ谷といたい…







なんか俺もう、



どんどん藤ヶ谷にはまってく





もっと、藤ヶ谷のこと知りたい






「藤ヶ谷は何が好き?」




『北山』




「違くて/////」




『はは笑俺はね、』







バスケをずっとやってたらしくて



得意なんだって




サーフィンもたまにするって




食べ物は寿司が好きだって教えてくれた






「そうなんだ」





バスケをしてる藤ヶ谷か



きっとかっこいいんだろうな





見てみたいな…







「藤ヶ谷!今日はバスケしよ!」




『バスケ?いいけど、』







予定変更




本当は遊園地行くつもりだったけど


今日は混んでそうだから






『1対1な』





トントンッて慣れたように藤ヶ谷がボールを触る







『手加減しないからね』




「負けねーよ」






でも、さすがバスケ経験者



全然ボールを触らせてくれない





俺から始めても、すぐとられてしまう






「んあーっ」






結局最後1回だけしかボール奪えなかった






「疲れた〜」





久しぶりに感じる疲労感




…生きてるなって







「藤ヶ谷に会って…やっと息ができた」




「藤ヶ谷がいてくれて良かったよ」






いつか忘れてしまう



ならせめて…思ったことは全部正直に伝えたい






『ねぇ北山、俺が好き?』





あぁ、好きだよ







「…シュート決めたら、教えてやる」





でも…やっぱり恥ずかしかったから







『いいよ。』






スって立ち上がってボールを手にする




藤ヶ谷の手から放たれたボールは



綺麗な弧を描いて、ゴールに吸い込まれていった







かっこいい…







『…北山』





「あぁ、俺も好きだよ」







.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時

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