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〇*8.〇 ページ8

北山side





.





「ただいま」




‘おかえり、宏光。今日遅かったね’




「あぁ…水族館、行ってた」




‘えっ…?’









水槽の水が光に照らされて


魚も楽しそうに泳いでた




綺麗だったな






「ふふ笑」






藤ヶ谷って、意外とはしゃぐんだよな



もっとクールなイメージだったのに






「……/////」




あ、ああ、あれは



あのキスは……っ//////////





そっと、自分の唇に触れると



なんだかまだ熱いみたいで…





「って/////何してんだ俺は/////」









「…っ…」




忘れたく、ないな…







今日凄く楽しかったから、




また今度会った時、水族館楽しかったねって


藤ヶ谷と…笑い合いたいな






4年前までは当たり前にしていたことなのに




「…っ」







泣くな…




藤ヶ谷だって言ってくれた


今を楽しめばいいんだって






わすれたって、また始めてくれるって…




でも…本当に?






だって、明日会った時にはもう



藤ヶ谷のこと、覚えていないかもしれない






もし藤ヶ谷が嫌気をさしてしまったら?




って、何考えてんだろ俺



その時は…またいつもみたいに戻るだけ…





なのに、






「…」









楽しいって、辛い






俺だけ忘れてしまうのが




君だけ俺を知っていくのが怖い







.

〇*9.〇→←〇*7.〇



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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時

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