Don't wanna die (ページ26)

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〇*26.〇ページ26

北山side

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胸が締め付けられて

苦しくて…

｢…愛してるっ｣

その言葉だけが浮かんでくる

ねぇ…俺は

あなたを愛しているの？

藤ヶ谷の家…

あそこ、曲がって…

早く、確かめたくて

ひたすらに走ってた

だから、ちゃんと周りが見えていなかった

迫り来るトラックに

ブレーキ音が擦れる音が聞こえるまで…

ぶつかる…っ

そう目を瞑った時

俺は誰かに押されて転んで

そのあと直ぐに

ドンッ！！って大きな音がした

｢……な、に｣

男の人が、倒れてる…

キャーッ！って悲鳴が聞こえる

｢…はぁ…｣

｢…ふじ、、がや？｣

見たことある顔…に、真っ赤な液が流れてる

｢藤ヶ谷…！！！｣

｢藤ヶ谷っ…藤ヶ谷…っ！｣

『…き、ゃま……よかっ…た』

｢…藤ヶ谷っ、救急車…救急車！呼んでください！！！｣

『…きた、やま』

｢藤ヶ谷っ…｣

『…ふふ、泣かない、でよ』

藤ヶ谷の手が頬に触れる

｢…ふじ…が、｣

『北山……ずっと一緒にいたい』

｢……っ、｣

『…愛してるよ、北山』

｢…っ…藤ヶ谷っ｣

藤ヶ谷が、ゆっくり起き上がって

その唇が、俺の唇に触れた

甘くて、優しくて

愛おしさでいっぱいのキス

｢…藤ヶ谷？｣

『…』

｢…やだ…いやだっ藤ヶ谷…藤ヶ谷俺っ｣

*北山、俺は何度だって言うよ.

*北山が好きって.

｢…っ、そこ、かよ｣

｢藤ヶ谷…起きてよ…俺まだ返事してない、

俺も…っお前が好きだって、愛してるって…っ

俺…ちゃんと思い出したんだよっ

藤ヶ谷のことっ、なのに…

なのに…っ

ねぇ藤ヶ谷…起きてよっ…起きてよ藤ヶ谷っ！｣

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