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〇*12.〇 ページ11

北山side





.





俺なんかよりきっとずっと



苦しい思いをしてきた藤ヶ谷に





優しくしたかった





ごめん、ありがとう



こんな俺をずっと…好きでいてくれて






「離れたくないな…」





ずっと…一緒にいたい




『俺も…』







多分、初めて親に連絡した



友達の家に泊まるって





親は凄く驚いてた




すすり泣く声が聞こえた






「俺、凄く素敵な友達を見つけたんだ」






.






『友達?』




「…2人のことは、誰にも」




『言わない方がいいね』




「…うん//」







親が今日は帰らないという



藤ヶ谷の家に泊まることにした





「綺麗な部屋だな」




「俺の部屋と全然違うわ」







黒をベースに



きちんと整えられた家具






『あ、布団ないけど、いっか』




「お前…わざとだろ/////」







それは、このベッドで一緒に寝るって…こと







「…/////」




『何を想像してんだ』




「何も!/////」




『ご飯、何食べたい?』




「作れんの?」




『作れない』




「は笑」






結局インスタントラーメン





『召し上がれ〜』






野菜を切っただけの藤ヶ谷が得意気に言う






「まぁ、慣れ親しんだ味だな」




『でも、北山と一緒だからいつもより美味しい』




「ん///」




『なんか、新婚みたいだね』




「藤ヶ谷が奥さんだな」




『違う、北山が奥さん』




「藤ヶ谷だってば」




『いや、可愛い可愛い俺の奥さん』




「…はぁ/////」






もう、拉致あかないよ、笑






『奥さん』




「はいはい笑」





俺が渋々認めれば、藤ヶ谷は満足そうに笑った






いつも俺ばかり…ずるい



だから、俺もって…







「ご飯にする?お風呂にする?それとも…俺?」





『北山…//』







迷いなく俺って答える藤ヶ谷だけど




俺の言葉に照れたのか、顔が赤い







「照れた?照れた?」




「やったね、いつも藤ヶ谷ばっか平気な顔して、俺ばっか…っ、/////」







突然にされたキスは



さっきのラーメンの味がする






『俺がいつも平気だと思う?』




「え?///」




『いつもいつも、我慢してた。北山といると、心臓がドキドキうるさいんだよ』







.

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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時

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