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藤ヶ谷side
.
『どこ行くの?』
「んー、どこか!」
『はぁ?笑』
北山に白いヘルメットをかぶせた
ふふ、頭小さいから女性用でぴったり
「乗って」
『すげぇ!かっこいい!』
まるで初めて見るように
バイクに釘付けになる北山
『俺、乗っていいの?』
『だってこれ普通…彼女…』
ヘルメットを指さす北山
女性用だったから、俺に彼女がいると思ったのか
「安心しろ、彼女なんていないから」
『…そう?』
それじゃあって、嬉しそうにバイクにまたがって
俺の肩に手を置いて掴むから
「危ないだろ」
その手を腰に回させた
「行くよー」
北山を後ろに乗せて走るのは
これが、初めてかな
ちゃんと免許取れたんだぜ?
免許とれたら、一番に北山を乗せてあげる
その約束、ちゃんと果たしたからな
『藤ヶ谷ー!』
「なにー!」
『バイクって気持ちいなー!』
子供みたいに無邪気にはしゃいでは
なんだかゆらゆらとリズムとるみたいに揺れて
「危ないよ」
『あーーーっ』
「もう笑」
『海っ!藤ヶ谷っ海!』
海が見えてきて、あっちあっちって指さす
北山、海大好きだから
「はい、到着〜」
『わぁ〜…』
「どう?気に入った?」
『あぁ、すっごく…』
『藤ヶ谷、ありがとう…』
キラキラとした目で
海を真っ直ぐ見つめる北山を
綺麗だって思った
好きだって、思った
.
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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時