おとなり (ページ40)

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Aside

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一旦みっくん家を後にして

よし、メイクも髪の毛も

いつもより気合いを入れてみた

少しでも、良く見られたくて…

服どうしよう

｢あ、この間買ったワンピースは…｣

そう思ったけど、

頭に、結城先輩の顔が浮かんだ

先輩には、彼女がいるんだ

ただ、買い物に行くだけの私が…

こんなにめかしこんで…いい訳ない

結局、いつもの格好

襟が大きめの白いブラウスに

キャメル色のチェックでゆったりしたズボン

淡い黄色のショルダーと

この間うちの雑誌で取り上げたブラウンのローファーを履いた

｢…｣

巻いて下ろしていた髪の毛も

ひとつに縛って

まだ1度も袖を通していない

可愛いワンピースに後ろ髪を引かれながら

また、みっくん家に戻った

北｢相変わらず、おしゃれですねー｣

｢一応編集者だからねーっ｣

みっくんにはいはいと軽くあしらわれていたら

インターフォンが鳴った

｢きたっ｣

藤｢ごめんね、急に｣

｢全然///｣

編集者は基本私服だから

先輩の私服は見慣れているつもりだったのに

なんか、いつもと違う…

｢かっこいい…｣

藤｢ん？笑｣

｢あっ、違くて！いやっ、違くないけど…っその！ジャケット…！かっこいいですっ///｣

藤｢ふふ、ありがとう｣

黒いジャケット

すらっとした体型がより際立つ

北｢あー、まじで隣で並びたくねぇ｣

北｢神様って、ほんと不平等｣

｢大丈夫！ちっちゃくて可愛いよ！｣

藤｢それ逆効果じゃない？笑｣

北｢…うるせぇ｣

｢あ…笑｣

拗ねた様子のみっくんと

先輩の車に乗り、最近新しく出来たというショッピングモールへと向かった

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