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〇*37.〇 ページ37

Aside





.





なんだか凄く、よく眠れたんだ





目を覚ますと、まだふわふわした感覚







「…いて」





微かに感じる二日酔い






微かに…感じる、温もり






「…みっくん?」






隣ですやすやと眠るみっくん




「え…」






なんで、腕枕…?





必死に昨日を思い出そうとしても



全然思い出せない…






「一体、どうして…」





「…」






でも、なんだか




懐かしい






昔は一緒に寝てたっけ




みっくんが私を寝かしつけてくれて






トントンって優しいリズムをお腹に感じて




その時はいつも、ぐっすり眠れてた








起きてしまったけど




なんだか、この腕から離れたくないような…






北「…ん、A」





咄嗟に、まだ寝てるふりをした








「…おはよう」






みっくんの少し低い声と共に




頭を優しく撫でられる感覚







なんだかくすぐったくて







「ふふっ」





北「…なんだよ、起きてたのかよ」







私が起きてると知って



引っ込められたみっくんの腕






「ぁ…」






北「…あ?」






「いや笑」






みっくんは頭をポリポリ掻きながら



ねみぃなんて言って、リビングに向かってった







「いいよ、私作るよ?」





北「お前な、ここ、俺の家だからな。」







二日酔いは、大人しくしてろって




みっくんは面倒くさそうに言うけど






それがみっくんの不器用な優しさだって



知ってるから






なぜか頬が緩んでしまう







ブブ…





携帯のバイブがなって



広げて見ると、そこに大好きな人の名前があった







「えっ!みっくんどうしようっ先輩からっ!」






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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時

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