どういうつもり ページ22
Aside
突然のことで頭が真っ白になる。
離れなきゃと思っても、いつの間にか先生の手が後頭部に回っていて離れることが出来なかった。
「んんっ、せんせっ……」
先生のことは大好きなのに、何故だか涙が溢れだした。
それを見て先生は私からゆっくりと離れた。
神野「……A……すまん、」
「……ごめ、ごめんなさい、」
溢れだす涙を拭ってそう言うと、先生はまた悲しそうに顔を歪めた。
……先生は、どういうつもりなんだろう。
神野「……嫌いに、ならないのか?」
「……え?」
神野「すまん、俺は、お前に嫌われようとしてたんだ」
先生の言葉の意味が分からなくて、私は思わず固まってしまった。
「え、ど、どうしてですか……?」
神野「……嫌いになってもらわないと、止まれなかったから。俺も、お前も」
「……迷惑、ですか?私の思い」
神野「違う!迷惑なんかじゃない」
「……なら、嫌いになんて、なれません。なれるわけ、ありません」
神野「え、」
「確かに先生はちょっと意地悪だし、なに考えてるか分かんないし、強引だし、私も何で好きなのか分からないくらいだし」
神野「えっと……」
「でも…好きなんです」
そう言って私はまた涙を流した。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです!先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´。・. ・。)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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