好きになってよ。２【ダイヤのＡ】

戻ろう ページ6

御幸side



続く沈黙。





俺も……そろそろ素直なんなきゃダメだよな。



初めに口を開いたのは御幸だった。



御「風邪ひいたの、俺のせいだよな。」



あ「違うよ……一也のせいじゃないよ……！ほら、最近寒いし……！」



こいつ……嘘わかりやすいな。



あ「私が…！…私が全部悪いの！」





ポロポロ涙をこぼすAは泣きながら訴えた。





俺は……また泣かせちまった。



あ「うっ……私はね…ホントに一也が好きなの…！


引っ越すときだって……私が一也の野球の邪魔になると思ってっ…一也には成功してほしくて……！


朋香ちゃんと付き合ってるって知ったときも嫌だったっ……


もう、壊れそうなくらい一也が好きなんだよ……っ！」





気づいたら俺の目からもこぼれていた涙。



なんだよ……！





御「俺だってAが好きだ！フられたときからずっと！


天原と付き合ってたのもお前を忘れるためだった！」





その瞬間、ずっと我慢していたものがグッと込み上げてきた。



ベッドにいたAを抱きしめる。



御「A……！A……！」





ずっとずっと呼びたかったAの名前を呼んだ。





こんなことならもっと早く自分の気持ちを伝えていればよかった。





もっと素直になってればよかった。





あ「一也ぁ…！」





Aも俺の背中に手を回してギュッと返してくる。



ずっと抱きしめたかったA。





ずっと触れたかったAの唇。









御「俺たち……元に戻ろう」

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