夢の扉が開いたようです

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「嬉しかったわ」




『え……』




「いや、Aちゃんの前に会った2人はみんなてつや選んだからさ、あそこでAちゃんがてつやを選んだら俺たちが罰受けることになるところでさ！」




そういう事か…




『いやいや！としみつさんもすごく人気あると思います！ほら、私の友人もとしみつさんが好きだって言ってましたし…！』




シン……と静まり返ってしまった




「…あ、さっき、倒れそうになってたでしょ？」




『あ、はい、でも全然大丈夫だったので…！』




気づいてくれてたんだ…




「……………からな」




『え…？すみません、聞こえなくて…』




「いや！なんでもない。はい荷物。気をつけてね」




『ありがとうございます！てつやさんにもお礼を伝えておいて貰えますか？』




「わかった。じゃあまたね」




『はい、ありがとうございました！』




としみつと別れた後、スマホを見るとまいからLINEか来ていた




まいのところ行こ…




スーツケースをゴロゴロと音を立てながら、まいの方へ向かった









ーーーーー



北海道から無事に京都へ帰り、荷物を整理する




「えっと…これが実家用で…これが友達用で…」




お土産を一つ一つ確認していると、底の方に1枚のステッカーを見つけた




「これって…」




見てみると、ピースの２乗のステッカーだった




裏を見てみると、「俺らのマークだよ。スマホとかに貼ってね。Byてつや」の文字があった




「優しすぎでしょ……」




私はそのステッカーをスマホとカバーの間に挟んだ




ヴヴー




今日も21時に通知がなる




さぁ、今日の動画はどんなのだろう？









ーーーーー
〜てつやside〜



「あ、荷物返すの忘れてた」




視聴者さんたちと別れてから、Aちゃんに返し忘れたことに気づいた




「ほんとじゃん。AちゃんのLINE持ってんの？」




「としみつは持ってる」




てつやはとしみつに声をかける




「Aちゃんの荷物返し忘れたからさ、返して来てくんない？」




「てつやは行かないの？」




「Aちゃんはとしみつのお気に入りだからね」




りょうの質問にてつやがそう返した




「お気に入りとかじゃ！」




「えぇ〜、何その話。詳しく聞かせろよ〜」




「ほい」




てつやがとしみつに荷物を渡す




「あ、ちょっと待って」




てつやはカバンから何かを取り出しお土産の袋に入れた




「Aちゃんへのお土産」

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