夢の扉が開いたようです (ページ13)

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夢のようだった北海道旅行から数週間がたち、私の生活も今まで通り平凡な生活に戻っていた

むしろ夢だったんじゃないかと思うほど

でも、LINEのトーク履歴と、スマホのステッカーを見て、現実だったと思い知らされる

でも毎日のようにあがる動画を見ては笑って、ただの視聴者なんだよなぁ…

きっともう会うことも、関わることもないだろう

イベントとかも行ってみたいけど…あんまり動画を見たことがないと言ってしまった以上、罪悪感で行きずらいし…

私があんまり見た事ないと言ったことすら、相手は忘れているだろうけど…

授業が終わると、直ぐにバイトに向かった

ーーーーー

「お疲れ様でした～」

バイトが終わり、家へ帰るまでにいつも通り音楽を聴いて帰ることにした

カバンからスマホを取り出すとLINEに通知が来ていた

誰だろ…？

え……！？としみつ……！？

【虫さんが動画のことで言いたいことあるから追加して欲しい！】

あの動画…編集し終わったのかな

【分かりました！追加しますね！】

動画が完成したら知らせるって…覚えててくれたんだ…

追加を押して、【追加しました】と送る

家に着いた頃に、虫さんから

【あの動画のことで言いたいことがあるから、通話しても大丈夫？】と返ってきた

通話…！？

落ち着け…深呼吸して…

【大丈夫です！】

そう送った直後、通話がかかってきた

『もしもし』

「もしもし。いきなりごめんね。動画のことでちょっと伝えておきたいことがあってね」

『なんですか？』

「Aちゃんにインタビューしたカフェから、やっぱり動画をあげるのはやめて欲しいって言われちゃってさぁ。だからAちゃんの部分動画に出来なくなっちゃったんだよね」

『そうだったんですか！お店からのお願いなら仕方ないですし！わざわざ教えてくださってありがとうございます』

「本当にごめんね～。代わりと言ったらなんだけどさ、別の企画で今どきの大学生をテーマとしたものをするんだけど、何個か質問するから答えれる範囲で答えてもらってもいいかな？」

『分かりました！』

そこから何個か質問をされて、素直に答えていった

流行ってる食べ物とか、芸能人とか。プライベートなことで言ったら彼氏がいるかどうかとかまで

今はいないですなんて答えたけど、実は1回もいた事ないです……