八十話【過去編】 ページ45
お互い、何も話さないまま歩いている。
チラリと横顔を見ると、やはりどこかで会った気がする...
今、ココに俺ら二人以外いない。
冬獅郎「…なぁ」
鈴「?」
冬獅郎「俺ら、前に__」
「会ったことあるか?」そう聞こうとした時だ。
「うわああああああ!!」
「きゃあああああ!!」
冬,鈴「「!!?」」
冬獅郎「なんだ、今の叫び声」
鈴「たぶん、向こうから」
俺らは急いで、叫び声がした方へ向かった。
角を曲がると、そこは集合場所。
みんなが何かに怯えている。そして目線の先には
冬獅郎「虚!?」
バカでけぇ虚だった。
その虚が拳を振ると、引率の死神の二人が壁にぶち当たる。
引率の死神が、殺られた。
死神1「逃げろ!!」
凍り付いたその場所が、途端に溶けたように、みんなが逃げ始めた。
俺も逃げようとする。
が、隣にいる鬼龍院は動かない。
冬獅郎「おい、何してんだよ!」
鈴「・・・」
そいつの目は、確かに虚を捕らえていた。
獲物を狙う猛獣のように。
そして、ついには虚の方に走り出した。
冬獅郎「あっ、おい!」
追いかけようとしたが、誰かに手首を掴まれる。
草冠だった。
草冠「どこ行こうとしてんだよ!早く逃げよう!!」
冬獅郎「でも、アイツが!!」
草冠「死にに行くようなものだぞ!?」
確かに、引率の死神二人さえ、倒せなかった虚。
俺はまだ、死神にもなれていないガキ。
だけど…
冬獅郎「俺は、アイツをほうっておけねぇ」
草冠の手を振りほどいて、俺は虚の方に走っていった。
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氷留痲 - RANAさん» 頑張ってください!!!(笑) (2017年3月21日 22時) (レス) id: 11c8cc3cad (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 氷留痲さん» 面白いと言っていただき、光栄です。ありがとうございます!頑張ります(^^ゞ (2017年3月20日 23時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
氷留痲 - この作品めっちゃ面白いです!!!!更新頑張ってください!! (2017年3月20日 5時) (レス) id: 11c8cc3cad (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ゆーやんさん» 面白いといっていただき、このRANA嬉しさのあまり羽が(((ありがとうございます!! (2017年3月4日 18時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーやん - とても面白かったです、続きも楽しみにしています!! (2017年3月4日 12時) (レス) id: c7cb2bfc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2016年9月27日 20時