EP54 ページ5
本当にボクから離れようとしてるんでしょうか?
Aの口から直接聞かなければ納得出来ません
急いで着替えを済まし家路を急ぎました
黒「ハァ…ハァ…た…だいま」
黒子母「おかえりなさい
走ってきたの?珍しいわね」
黒「ハァ…A…は?」
黒子母「部屋に居るわよ」
結んであったネクタイを解きながら
階段を上がり部屋へと向かいました
トントン
貴「はい」
黒「ボクです」
貴「どうぞ」
中に入ると机に向かってるキミが居た
ボクの方を見ないでそのまま
黒「勉強中でしたか?
それならあとで…」
貴「復習してるだけだから…
どうしたの?」
ノートから顔を上げないキミを見て
胸がザワつきました
どうしてボクを見てくれないんですか?
笑顔でおかえりって言って下さい
こっちを見て…
貴「テツ君?」
黒「あ…すみま…せん
その…練習後赤司君に声をかけられて…
明日からはカレと登校する事を聞いたんですが…」
貴「…そう。さすが赤司君だね
行動が早い
カレの言う通りだよ
テツ君とは一緒に行けない」
ボクの方を見ないで淡々と話すキミは…誰ですか?
不安が一気に大きくなり飲み込まれそうです
貴「…話はそれだけ?
復習したいからそろそろいい?」
黒「…はい
何かボクが出来る事ありま…」
貴「…ゴメンネ
暫く一緒に居たくないの
1人にして?」
黒「…すみません…じゃあ…」
自分の部屋に入り扉の前で蹲った
あの時と同じ空気です
青峰君に突き放された時と同じ
黒「…うっ泣…うっ泣」
どうしてキミまでも…変わってしまうんですか?
問い質したいのに…こっちを向いて貰えなければ
意味がない
昨日までのキミが幻のようです泣
暫く泣いていましたが…キミが決めた事なら
受け止めるしかないようですね
幼馴染離れ…この日がこんな早く来るなんて
予想もしていなかったです…
次の日からAはいつもより早く家を出ました
どこかでカレと待ち合わせをしているんでしょう
歩き慣れた道が…遠く感じました
1人だとこんなに長いんですね
毎日痛感するんでしょう
隣にキミがいない事を
毎日変わらない日々が続きました
1人での登校も日が経つにつれ慣れました
練習も…黄瀬君が来なくなりましたが
誰も指摘しません
緑間君は苛立ちを隠さず空気は張り詰めたままです
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あーちゃん - すごく面白かったです!頑張ってください (11月23日 7時) (レス) @page14 id: 332a7826dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 続き気になります (2023年4月24日 21時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mipon | 作成日時:2022年6月20日 22時