深紅の君に…10

EP273 ページ24

〜登校日〜

出来上がった絵を確認して持って行く為に包んだ

今日は始業式だけで午後は久しぶりの部活だ

見せるのは…練習後がいいかな

教室に入ると

貴「おはよう大我」

火「よぉ！久しぶりだな！あ？黒子は？」

黒「もちろん居ますよ」

既に大我の後ろに座っていた

火「うをっ！新学期早々驚かすな汗！」

黒「英語の課題終わりましたか？」

火「うっ汗…なんとかな汗」

前と変わらないやり取りだが変わった事がある

同級生「火神！WC優勝おめでとな！」

女子「すごい迫力だったね！」

同級生「優勝とかスゲーな！」

大我の周りに人が集まってお祝いされるようになった

テツ君も大活躍だったのに

こういう時影は虚しい

黒「ボクはいいんですよ

Aが祝ってくれるだけで充分ですニコ」

私の気持ちを知ってか彼は笑った

貴「いーっぱいお祝いするよ♪」

始業式と一緒に表彰を行われたバスケ部は

照れながらも誇らしげで胸が熱くなった

リ「みんな久しぶり！

冬休みは休息出来たかしら？」

部活の時間になりカントクがみんなを集めた

日「疲れが一気に来たからな

新年はゆっくりさせて貰ったわ」

伊「こんなに練習しないの初めてじゃないか？」

木「そうだな」

リ「そうよ！体が鈍りまくってるわ！

なので！フットワークから行くわよ！

Aちゃんタイム測って！」

貴「はい！」

休み明けもあるせいかみんな苦しそうだ

リ「今日はここまで！

明日から本格的に練習再開するわよ！

タイム見せてちょうだい」

ノートを渡すと

リ「んー…やっぱり少し落ちてるわね

これじゃあ新人戦勝てないわよ！

明日からビシバシ行くわよ！」

みんなはストレッチを始め私はだいたい片付けを終えた

貴「あのカントク…見て欲しい物があるんですが」

リ「ん？何？」

貴「部室から持ってくるのでみんなで見て貰えますか？」

リ「？ええ」

包んだ絵を持ってくると

リ「私が先に見るの？」

貴「カントクですから」

包みを開け絵を渡した

リ「あらコレ…！！(もしかして！？)

順平！ちょっと来て！」

日「あ？なんだよストレッチあと少しで終わるのによ」

リ「いいからっ！」

日「ったく…何でしょうかカントク」

リ「これ見てちょうだい」

日「あ？…！！は！？え！？いやコレまさか！？」

小金「何何！？うわー！WCの記念写真じゃん！

大きく引き伸ばしたの貰ったの！？

部室に飾ろうよ♪」

伊「…コガ…よく見ろよ

写真じゃないぞ」

水戸「コクコク」

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