深紅の君に…10

EP268 ページ19

貴「いい質問ばっかりだったねニコ

あのね…私今夜から描いてみようと思う

みんなの記念写真の絵」

黒・火「！！」

貴「描けるか分からない…でも挑戦したい」

火「いいじゃんか！描きたい時に描いてみろよ」

黒「何度も挑戦しましょうニコ」

貴「うん！冬休みは休息だからその間に頑張ってみる」

その夜からキャンバスを部屋に出し下絵を描き始めた

みんなの笑顔を思い出し少しずつ描き加えた

　トントン

黒「おはようござ…

A！もしかしてあのまま描いてたんですか！？」

貴「…テツ君あー…朝なんだ…時間が足りない」

黒「どう…ですか？」

貴「うん…頑張ってる

征君にも言われたの

『カレは俺自身でもあるから毛嫌いしないで欲しい』って

だからカレの冷たい眼も…征君の一部って考えたら

恐怖心が和らいだ

私描ける気がするよ」

黒「またAの人物画が見れるなんて

楽しみですニコ

けれど食事睡眠はしっかり取りましょう

まずは朝食ですよ」

お母さん達にも絵を描き始めた事を言うとテツ君と同じ事を言われた

そして応援するよと

食事睡眠以外は絵に時間を割いた

征君にも事情を話すと

赤『カレを受け止めてくれてありがとう

俺も信じてるよAの絵が描き上がる事を』

〜大晦日〜

黒「Aメール読みましたか？」

貴「んー…読んでない」

黒「バスケ部で初詣に行きますよ

声をかけて良かったです」

貴「初詣か…」

今は少しでも時間が惜しい

黒「息抜き大事ですよ

それにみんなの顔を久しぶりに見ましょう」

テツ君の言う通りだ

みんなの顔の表情をもう一度見よう

絵を描く為に必要な情報を得る為の眼で

貴「そうだね！急いで支度する！」

年が明け待ち合わせの神社へ行くと

日「お！来たな義兄妹」

伊「去年は本当騙された」

小金「似てない筈だよ」

黒「双子なんてボクらは言ってません」

リ「しっかり説明しないアンタ達が悪い」

火「うーす」

降「火神！あけおめ！」

福「今年もよろしくな！」

火「あ、あけお？め？」

貴「あけましておめでとうって事

大我。今年もよろしくね」

火「ああそういう意味か！

おう！今年もよろしく頼む！」

黒「特に勉強の方をって意味ですよね」

火「うっせー！」

リ「ほら！お詣りに行くわよ！

新人戦の事お願いしときなさい

まぁ結果出さなければ公開告白だけどね♪」

日「え汗？WC優勝したからチャラ…じゃねーの？」

リ「何言ってるのよ！更新よ！高みを目指すのよ！」

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