深紅の君に…10

EP263 ページ13

ピー！

審判「イリーガルユースオブハンズ！黒11番」

！！もしかして…テツ君も…いや…みんなも

限界が近い…だからパフォーマンスか落ちてる

それに引き換え洛山は体力はまだゆとりがある上に

征君の力でパフォーマンスと調子は上がってる

…諦めたくない…けど…万事休す…

ここま…

？「ガンバレ黒子っ！諦めるな！」

…その…声…嘘…でしょ？

声のする観客席を見ると…声の主がそこにいた

貴「シゲ…君…」

荻「ホラ！もっちー！お前も応援しろって！」

シゲ君は次の瞬間…ボールを手にのせ

こちらを向いて…笑った

貴「！！…あ…ふ…泣」

それだけで彼がバスケを再開したのが分かった

テツ君を見ると同じように笑いながらも涙を溢していた

青「オラァ！テツ！火神！！

てめーら桐皇に勝ったんだろーが！！

洛山ぐれー倒さねーと許させねーぞ！！」

黄「言っとっけど海常もっスからねー！！

勝てぇ誠凛！！」

緑「倒してこい！赤司を！洛山を！！」

貴「大君…きー君…みど君…」

沢山の声援が私達に届く

諦めるなと背中を押される

コートにいるみんなも上を向いた

少し話してから試合が再開された

洛山の攻撃を止めなくてはだけど…

葉山さんが征君からボールを貰い

勢いよくドライブしていく

大我はゾーンに再び入っていて飛んでいるが

葉山さんはダブルクラッチに切り替え…

　バシンっ！

全「うぉぉっ！」

キャプテンが思い切り弾いた

みんなが大我に合わせたの？

…まさか仲間との一瞬のアイコンタクトのみで

動きをシンクロさせゾーンスピードに合わせた超速連携

貴「これが…真のゾーンの姿なのかもしれない」

日「DF絶対止めんぞ！」

キャプテンの声掛けがコート内に響き渡る

実渕さんが【天】のシュートモーションと

見せかけてキャプテンを抜いた

赤「パスだ実渕！そこは罠だ！」

パスを止めにテツ君が入り込む

もう一度こちらがOFだ

速い連携でボールがあっという間に回る

赤「日向だ黛！」

キャプテンのシュートは惜しくもブロックされた

征君がサポートしてるのが大きい

けど押しているのはウチだ

だが気を緩める事など一切出来ない

全「DF！DF！」

　ドサッ

綺麗な…弧を描くように彼の3Pが決まった

残り41秒で7点差

赤「DF！全員集中しろ！止めれば終わりだ！」

征君の掛け声でプレッシャーを再びかけてきた

大我にボールを回したいがダブルチーム

体力がギリギリなのに

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