深紅の君に…9

赤司16 ページ18

赤司side

そうか…彼の付き添いなんだね

という事は…答えが出たのか？

試合形式か

なるほど…コーチとキャプテンに話してみよう

名前で呼びたいが…部活中だ

…彼を見届けたいか…難しい話だ

コーチが了承してくれるかは紙一重だ

赤「虹村さん

この間話してた彼が来ました」

虹「あぁ？あーアイツか…マジで？

まーいいやコーチもオマエの推薦ならいいっつってたし

約束通り見るだけ見てやらぁ」

赤「それで…彼女も彼を見届けたいようで」

虹「は！？いやさすがにそれは無理だろ汗

コーチは部外者に厳しいぞ」

赤「しかし彼女に見せるだけの価値があると思います」

虹「？まぁーいいか

怒られたらオマエがコーチに説明しろよ？」

赤「はい」

2人の所に行き返事をした

とりあえず合同練習の体育館に行こうか

赤「コーチ。連れてきました」

真「ああ…！！何故部外者が一緒だ！？」

赤「彼を見届けたいようで

それに彼女は監督から一目置かれてる人なので

いいかと思い連れてきました」

真「！！彼女はこの間の…騒げば追い出す

いいな？」

真「了承済みです」

彼に最終説明をして俺も試合を眺めよう

虹「つーか赤司

何で部外者まで入れた？」

赤「彼を見届けたいと頼まれたからです

それに彼女は監督から気に入られてますから」

虹「あーどっかで見た顔だと思ったが

オマエこの間の練習後入ってきた奴か」

貴「藤本みすず…です」

虹「オレはキャプテンの虹村修造だ

アイツの幼馴染ね

まぁどこまでやれるかだな」

真「試合が始まる

黙っておけ」

試合が始まり彼にボールが回ると…パスが曲がった！？

それもアレは…ミスディレクション

もちろん知ってるよ

手品などで使われる人の視線を誘導する技術

まさかミスディレクションを取り入れてくるとは

赤「期待以上だ」

虹「はぁーん」

大人しく見ていた彼女が持っていたスケッチブック広げた

彼を描き始めたのか

虹「！？オイこっちはいきなりどした！？」

彼女を連れてきて正解だ

彼女なら彼を正確に描き出すだろう

監督にも説明しやすい

試合は終了し3軍が勝った

虹村さんが彼女に声をかけると驚いた声をあげた

彼女の絵の正確さに驚いている

俺も覗き込むとこちらも期待以上の仕上がりだ

彼女から1枚貰いコーチへ渡した

コーチも彼女が居た事の利点を理解したようだ

監督にも伝わるだろう

彼にテスト終了を告げ俺達は練習へ戻った

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