深紅の君に…4

EP154 ページ17

宣言どおりキャプテンは3Pを決める

カゲトラさんが見せたあの技だ！

しっかり習得してる

フォームも綺麗だ

小金「ついでに言えばあのクセも出てたしね」

貴「クセ…ですか？」

そんなのあるんだ

小金「そ！首鳴らしてたでしょ？

あのクセが出てるのは絶好調の時だけ」

キャプテンの3Pは落ちる事はなく連続で決まる

それに相手に打たせまいとDFもいい

！！アレを打つ！？

夏よりも速すぎる！

見てて分かる

アレは…入る

1年でも彼は青峰君と同じスタメン

実力はしっかりある

それから3Pの打ち合い

残り5秒で3点ビハインド

相手リードで終わらせたく…ない

テツ君のバニシングドライブで切り込み

キャプテンへパス

ブザービーターで追いつく

タオルを渡しドリンクで水分補給して貰う

火「とりあえず今のところなんとかやれてる

黒子。一度ひっこんで温存した方がいいんじゃねーの？」

黒「…いえもう少し大丈夫です

…カントク。第2Q開始直後もう一度行かせて下さい

バニシングドライブ」

！？

貴「ま、待って！使い過ぎるのはどうかと思う！

乱発は危険だよ！」

黒「出し惜しみはしたくありません」

貴「けど…」

木「Aの言うとおりだ

タネがバレるぞ」

リ「…いいわやりなさい」

貴「カントク！」

リ「受けに回るよりずっといいわ

大事なのは常に先手を取る事よ

ドライブの仕組みだっていずれはバレる

それに仮にバレた所でかんけないわ

元からいつでも使える技じゃないし

逆に条件さえ満たせば分かっていても止められない

あれはそういう技よ」

黒「ありがとうございます」

第2Q開始後テツ君が動く

青峰君に…バニシングドライブを仕掛ける

大丈夫…抜ける！

！！？

え…止め…られた？

どうし…て？カントクも言ってた止められないって

条件も満たしてる

な…ぜ…

！！

え…目を…閉じてる？

リ「！？た、確かに火神君を見なければ

反応が遅れる事はない

けど…そんな事ありえない！」

貴「…テツ君の呼吸やリズムを感じ取ったんだと思いま…す」

小金「は？！そんな事出来んの！？」

貴「……」

青『ホント何でだろうな

テツとは他のことは何も合わねーのに

バスケだけは噛み合うんだよな』

彼がよく言ってた言葉を思い出される

テツ君が…考え…編み出した無敵のドライブを

こうもあっさり破られるなんて…

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