深紅の君に…

EP13 ページ14

貴「…やっぱダメ…か」

リ「ん？描けたの？」

貴「一応

テツ君がああ言ったからって期待しないで下さい」

リ「大丈夫よ

じゃあみんな集まって休憩！

日向君はこっち」

日「ああ

なんか穴が開くんじゃねぇかって思うぐらい

見られたわ汗」

貴「す、すいません」

リ「ほら見るわよ！」

リコ先輩がノートを開くと

リ・日「！！」

無言で驚きの顔で固まってる

貴「あの…やっぱり…」

リ「…黒子君の言う通りね」

日「…ああ…こりゃ天才だな」

小金「マジ！？見せて見せて！」

伊「うわっ！モノクロ写真かと思った！

今にも動き出しそうだな」

降「Aスゴイな

シュート音が聞こえてきそう」

リ「…日向君

これいつものシュートフォーム？」

日「え？あーいや違う

Aが見てくるから肩に少し力が入ってよ汗

ゴールに入ったがなんかしっくりしなかった」

貴「す、すいません汗

私集中すると周りが見えなくて汗」

リ「…そうよね

(やっぱり…ただ日向君を描いた訳じゃない

力の加減一つが分かる所まで描き起こすなんて

この子…天才なのね)」

火「うわ！マジで上手いな！

これで顔があれば完璧じゃねーか！」

……

全「じぃー」

火「な、何だよ！」

リ「描けないんだから仕方ないでしょ！

全く！デリカシーがないわね！」

黒「怒りますよ怒？」

火「え？！は？！いや、その汗

悪い…A…」

貴「…いいの大我の言う通りだからニコ」

伊「あーあ気を遣わせて」

火「だー！もう！

描いてりゃまた描けるようになる！

試合してるオレの絵でも描け！

描きたくなるようにしてやる！」

貴「…描きたくなる…？」

そんな気持ち…無くなってた

リ「いい物見せて貰ったわ

これは記念に日向君にあげる

戒めとして取っときなさい

見られたくらいで固まられたらキャプテン失格よ」

日「うっ…分かったよ

Aありがとな」

貴「こちらこそニコ」

描いてみて…夢中だった

鉛筆を持つ手が止まらなかった

また…描けたらいいな

リ「さあ！練習再開するわよ！

海常に勝つわよ！」

だ作者から皆様へ→←EP12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す