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二話 ページ2

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『貴方...作り笑顔が下手なのね』






「...は?」







初対面の人に物凄く失礼な事を言われた
あまりにも腹立たしい




しかも今クスって鼻で笑ったか?
は?なんだこいつ








『ええ、すごく下手』


「君すごく失礼だね」

『よく言われる。褒めないでよ』





「褒めてないよバカなの?」

『馬鹿じゃないよ?教令院での定期テスト毎回1位だったから』

「その位の知識があるなら人との会話の仕方も頭に入れろッ」




『...あ、私また余計な事言ったの?』

「気づいてなかったのかい」












ああ言えばこう言う
おまけに自分の誤ちに気づいていないと来た


今まで様々な人間に会ったが
ここまで自身のペースが乱される人物は初めてだ





しかもこの女、自分が悪い事を全く理解していない











「全く...初対面の僕に対して、謝罪も無いのかい?」

『...え、なんかごめんね』

「何故僕が可哀想みたいな謝り方なんだ

ほんと君ってば鼻につく性格だね」











あまりの苛立ちを覚え
静かに、だが確実に再度彼女に圧をかけた




だが僕の言葉は響かず













『怒っている顔の方が得意じゃん』

「お前ほんっとウザイ」

『ウザイって言われちゃった』












顔は無表情のまま「ふふっ」と笑う彼女












「お前だって笑えてないじゃないか

僕にあんな事言っといて、実は自分の方がよく笑えないんだ。

あらら〜、自分を棚に上げようとして...滑稽だね」









いつものように嘲笑うと
今度は僕の方ではなく、湖の向こう側へと視線を向けた女




そして静かに口を開いた






『私は...笑いたくても、笑えないのよ』








彼女の声に静かだけど、悲しみの色を感じた

他人だしこのまま話し込むのも僕の性格では無い









「あっそ。


まぁ、せいぜい気をつけなよ」





それだけ言って
僕はその場を去った

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設定タグ:原神 , 放浪者 , スカラマシュ   
作品ジャンル:恋愛
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櫻井(プロフ) - れいかさん» そういえば夢主の気持ちも曖昧なままですね...。素敵なリクエストありがとうございます! (2023年1月24日 1時) (レス) id: 6ccf21ff78 (このIDを非表示/違反報告)
れいか(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!もしよければ、マシュがモブ子ちゃん(誰)と話してて夢主ちゃんが嫉妬してるのが見たいです! (2023年1月23日 21時) (レス) id: e20f39b020 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井(プロフ) - はくあさん» リクありがとうございます!さては貴方、ドMですね!?(そりゃそうだろ)お揃いですね!(コラ) (2023年1月23日 0時) (レス) @page17 id: 6ccf21ff78 (このIDを非表示/違反報告)
はくあ - 罵倒されたいです...........!(おい) (2023年1月22日 20時) (レス) @page17 id: 3df7a9e742 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻井 | 作成日時:2023年1月10日 0時

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