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山吹135 ページ15

いきなりのイタクの行動とある単語にリクオは痛みで悲鳴をあげる体を起き上がらせる。



「山吹って……? 畏れが“同じ”……?」


山吹。
その名に、リクオは聞き覚えがあった。それは、窮鼠の時に出てきたある憎たらしい女の名だ。



少し、親近感のある者だったが、恨めしい相手には違いなかった。記憶に深く刻まれた憎たらしい女だ。


そいつが、遠野にいた、というのだろうか。


ただ呆然とその言葉を口にし、リクオにまた冷たい視線を向ける妖たちに震えが止まらない。


あの畏れだけで、山吹という女のせいで、この恐怖を覚えたとなると、それは頭にきた。



────何が山吹だ、何で俺が襲われなきゃなんねえ!



そう思いながら、鋭く睨んでくるイタクにまた身を震わせる。
それに気付いたのか、イタクはさらに服をきつく握り締めた。


「とぼけんじゃねぇ! お前、知ってんだろ?! 山吹がどこにいんのか!」


当然、リクオに分かるはずもない。


冷や汗をかきながら首を降るも、それは否定されお手上げ状態だ。もう、恐怖でしかない。


ぎりり、と歯をきしませると、唯一正常でイタクに物申せる淡島が「まあ、落ち着けイタク」とリクオの服から手を離させる。


それに、ほっと肩を下ろすが、助けてくれただろう淡島もまだリクオに冷たい視線を向けるままだ。


何が何だが、理解ができなかった。
どうなっている? 親父や爺はこれを知ってんのか?


謎ばかりが浮かび、何一つとして結論は出なかった。


「このことは、俺が後で連絡する。暫くは、淡島。やってくれるか?」

「おう、分かった。任せとけ」

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- このお話しの続きみたいな (2021年12月1日 19時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
寅丸号(プロフ) - 出戻りしました。訳あって更新できず、1から作り直しています。良ければ覗いてください。 (2019年6月5日 21時) (レス) id: aa5f260623 (このIDを非表示/違反報告)
火怨(プロフ) - 面白かったですが、辞めてしまったのは残念です、違うところでも頑張ってください (2017年12月1日 0時) (レス) id: c7b0e83110 (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - これだけ作品が多いんです。パクリだからと言って辞めてしまってはキリがありませんよ。せめて完結させてほしかったです。小説を書いて他人に読んでもらっている時点で小説家なんです。責任をもってください。完結させないなら書かないで。面白かったのに残念です。 (2017年6月30日 22時) (レス) id: b7eb31190a (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - 辞めてしまって言うのもどうかと思うんですけど...。原作沿いで作品を作っているのなら似てしまうのも仕方なくありませんか。勿論、相手の方と話してパクリだと認められたのなら別です。有名になってないだけで、この作品より前に似たようなものが作られたかもしれない (2017年6月30日 22時) (レス) id: b7eb31190a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:揺樹 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月15日 22時

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