検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:36,936 hit

11話 朝日 ページ11

『エレン、もう今日は寝られそうもないから
家に戻って着替えてきなよ』

「あぁそうする
そこまで送ってく」



店の鍵を閉める頃には朝日が顔を出していた
眩しい光は私たちの背中を照らした



『ねぇエレン、リヴァイさん達とはどういう知り合いなの?
年も離れてるし、どこで出会ったのかなぁって』

「あぁまぁなんていうか親父つながりで?
最初にあの人に会って、
そっからハンジさん達を紹介されて知り合ったって感じ」

『へぇ〜顔が広いのね、エレンのお父さん
優秀なお医者さんだしね』

「いやそれで医者にならなかった俺は不出来な息子だよ」

『それは個人の自由だからいいんだよ
エレンはやりたいことやってるんだもん』

「勝手にやってるだけだ、
それよりまた頭痛くなったら言えよ
すぐ親父に診てもらうようにするから」

『ありがとう、さっきまで少し痛かったんだけど
今は大丈夫、心配しないでただのへんずつう偏頭痛だから』

「、ならいいけど...我慢するなよ」

『うん、あじゃあ私はここで』

「あぁ気をつけて」

『もうこんなに明るいから平気よ、あとでね』



私が小さくなるまで見送ったエレンは
来た道を戻って駅に向かって行った



__________________


寝られなかったものの
支度を整え一人で学校へ向かった


夜の余韻が忘れられなくて、
ぼーっとしながら歩いていると
後ろからわちゃわちゃとした声が聞こえてきた

「A!!」

『あぁみんなおはよう』


欠伸をしながら挨拶をすると
みんなが身を乗り出して一斉に言う
そんないい耳は持ってないので何言ってるかさっぱりだ

『待ってなんて?』

「きのう兵長たちに会ったって!?」

『エレンから訊いたんだ
兵長...リヴァイさんのことね?
会ったよ、それで朝までお酒飲んでたの
だから寝不足で』

「団長もハンジさんも元気だったのか?」

『団長?、どこも悪くなさそうだったけど...
みんなまでそんな風に呼んでるの?
へんなの、エレンと同じで三人とは知り合い?』

「あッうんそうなんだ昔からの
随分会ってなかったから懐かしくて、つい」


「ああぁ、朝携帯見たらエレンから
会った、ってメッセージが来てたんだけど
それ以来返信来ねぇんだよ、
あいつまだ学校に来てねぇのか?」

「まさか寝坊じゃ、」

「昨日寝てないならあり得るかも」

『もう、電話してみるわ』

12話 記憶→←10話 懐旧



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.3/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レイ(プロフ) - 最高です!更新頑張ってください (2019年9月30日 21時) (レス) id: c196ca2279 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナツキ | 作成日時:2019年9月16日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。