Chocolate addiction 10

解決だけど… ページ29

「この子達が悪いのは分かりますが、
貴方も出口で立ち止まってたんですよね？
それに全部は弁償は出来ません。」と
スマホの翻訳を駆使して交渉開始。

グレース「気分が良くないから全部弁償して！」

「破損したモノのより大丈夫なモノの方が
個数も金額も多いです。
弁償するのは破損したものだけします。
さっきも言いましたけど
貴方の行動にも問題がありましたよね？」

グレースさんは全部弁償しろと折れないので
話が進まないで居るとチャンミンからの着信。
私は皆に断りを入れて電話に出た。

CM「もう約束の時間過ぎてますよ？」

「もうそんな時間？
ごめん、実は今ね〜」と状況を説明すると、
「分かりました。
今からそっちにアイを行かせるので
移動してください」とチャンミン。

皆に説明をしてアイさんを待っていると
さくらさん達の学校の先生と通訳さんもやって来て
そこにアイさんも到着したので
言われた通りに移動をした。

案内されたのは小さな会議室で
改めて事務所のスタッフでもある
アイさんが通訳さんを通して
双方から話を聞きグレースさんから
弁償して欲しいと言われれいるグッズを
受け取り中身を確認した。

話し合いは弁償の範囲が中々決まらず進まない。

困っていると扉がノックされて
１人のスタッフさんがタブレットを持って来て
問題の２人が接触した時の映像を
私達に見せながら、
「グレースさんは出口の真ん中で
この様に立ち止まって居て
スタッフに数回注意されていますね。
そこにさくらさんが接触しています。
これを踏まえると双方の不注意であって
さくらさんがに全て否がある訳ではないですね」と
説明をしたあと
「ですが私共は今回の事は当方のスタッフが
お客様の誘導をきちんと出来なかった為に
起きた問題だと判断しました。
ですので今回の弁償は我が社の方で
全て弁償させて頂きます。
グレースさんそれでよろしいでしょうか？」と
有無を言わさぬ気迫で問いかけるスタッフさん。

さっきまで騒いでいたグレースさんも
「全部弁償してくれるなら…」と大人しくなった。

さくらさんも先生も安心したようだ。

暫くするとグレースさんの元へ
新しいグッズが届いた。

彼女は中身を確認すると、
「子供が来るところじゃないのよ！
今度は大人になってから来なさいよね！」と
さくらさん達に悪態をついて帰っていった。

解決はしたけど
少しモヤモヤした気分になった。

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