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その三十 ページ33

朝食時、箸を持つ右手が止まる実弥さん。不思議に思って実弥さんの方を見ると、目が何処かとろんとしていて、何ならこくり、こくりと船すら漕いでいる。

 茶碗を落とすといけないので、実弥さんの左手から卓上に避難させて、実弥さんに尋ねた。



 「実弥さん、今日は何だかやけに眠たそうですね。どうかしたんですか?」

 「……あんま、寝れてねぇ」

 「まあ!それは大変っ!」




 うとうととする実弥さんが何だか可愛くて(勿論のことながら私には劣る)見ていたいという衝動に駆られながらも、私は実弥さんを二度寝させる為に一旦席を離れ布団を準備する。

 あぁそうそう、隠の女には玄関先と庭の掃除をお願いしてるわ。お庭は実弥さんが稽古の時に使うから……と思ってのことだったんだけど、あんまり出番無いかもしれないわね。


 ご飯を食べてからすぐ寝ると行けないってよく聞くし言うけど、生憎実弥さんはほんのちょっぴりとしか食べてなかったから、まあそんな変わらないわよね、うん、きっとそうだわ!

 私は実弥さんの手を引くと、お布団のところまで案内して、「もう一度お休みになられて下さい」と伝えた。




 「朝飯……」

 「朝食のことは気にしないで下さい、隠の人にでも食べてもらいますから!それよりも、実弥さんが寝不足の方が困りますわ、任務にも支障が出ちゃうでしょ?」

 「悪ィ、世話掛ける。」




 そう言ってはにかんだ実弥さんは、もう一度お布団に横になった。

 それにしても昨日に引き続き今日は暑い……ってもしかして、実弥さんが寝不足なのって必要以上に温度が高かったから?それなら二度寝させても意味ないじゃない今日も暑いし!どどどどうしましょう……、ああ、そうだわ!




 「ちょっとそこの女!」

 「何よその呼び方偉そうに!」

 「実弥さんが起きた時ように街で西瓜、買ってきて。」

 「は、ここの掃除まだ終わってないんだけど」

 「(まだ終わってないのかよ遅いわね)もう掃除は後で良いわ。はい、此処にお金入ってるから」




 不細工に財布を預けて、私は団扇を取りに厨に戻った。

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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