真選組子育て奮闘記。

かぐら　　　神楽side ページ21

「俺らが先だったんでィ。
テメ―が違うとこ行けィ。」









目の前にはくそサド・・・・と
ちっちゃい女の子。





その子について一番聞きたかったのに
完全無視しやがったこいつ。









「なんで私が違うとこ行かなきゃなんね―んだヨ。
それよりその子が何なのか教えるアル！
いいんだな？
隠し子でいいんだな？
言いふらすけどいいアルなサド。」









「いいわけねーだろィクソアマ。
こいつは前から真選組で育ててるガキでィ。」






「・・・そんなのいたアルカ。」









完全なる初耳。


ねちっこく暴言を吐き続けるサドを無視し

その子にしゃべりかけてみる。









「名前、なんていうアルカ？」









「近沖方A、
としは・・・ごしゃいっ！」









・・・・・やばい。

これはやばいアル。









税金ドロボーのとこの子だから
どんだけかわいげのない餓鬼かと思いきや・・・









かわいいじゃねーかヨ。









ナニ？そのちっちゃい指を必死に伸ばすこの仕草。









計算アルカこれ。







「サド・・・・・・。」









「あ？」









「この子もらうアル。
責任もって育てるネ！」









「断固拒否でィ。」









・・・・・チッ

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