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「なるほどなァ
よくAが真と遊んだとか言ってるから
誰がわしのかわいい妹をたぶらかしとんかと思っとったんやけど
そういやお前も真やったな」
お兄ちゃんが説明を聞いて納得したようにうなずいた
もともと私たちはさっきも言ったけど小学校からの仲なのだ
だがお兄ちゃんとは特にかかわりもなかったし
真も私に兄がいるという程度しか知らなかった
つまり
私と真の間に交流はあったが
お兄ちゃんと真は中学校で初めて会ったのだ
『真は知ってたの?私のお兄ちゃんだって』
「だから先輩……
まぁ、苗字一緒だったしな」
真はちゃんと先輩をつけろと言いたのかもしれないがしらない
今更敬語とか気持ち悪いし
「わしは知らんかったで」
『そういや、お兄ちゃんのいってたやばい奴って真?』
「せや
ま、もうかかわっとるしいまさらどうしようもなんやけどな」
「やだなー俺のどこがやばい奴なんですか」
「『その猫かぶりなところ』」
お兄ちゃんと私が同時に指摘しても真は気にせず笑ったままだった
中学入っても変わらないななんて内心思ってると
聞き覚えのある音が鳴った
『え、チャイム!
もう行かなきゃいけないじゃん』
チャイムの音だ
教室に行かないといけない
『じゃあね二人とも!またね』
今度こそ捕まらずに二人のもとから去っていく
「おぅ」
「マネージャーやるんやで」
『だから女バスに入るんだって!』
これが私が中学校に入学して初めての真たちとの会話かな
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長かった……
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作者名:ふうせん^0^ | 作成日時:2017年12月5日 22時