ハイスペックな同居人part3【高尾和成】

episode101 ページ17

『バカ』


「ごめんって、怒んないで」


『和成のバカ

　今日の晩御飯わさびめちゃくちゃ入れてやる』


「何その地味ないじめ」





家に帰ってご飯を出しながらぶつぶつを文句を言ってしまう

当然今日のバイトに来たのは

和成が原因なのは明白だ


だって先輩や緑間に行ってないし

部活帰りにむさくるしい男子高生がカフェにくるわけがない


わけがないんだ



宮地さんや木村さんはめちゃくちゃビックりしてたし

大坪さんは頑張ってるなって褒めてくれたし

緑間に至ってはフリーズしてた


よくお前ができるなって、バカにされてた気がする



『しかしよく食べたよね

　さすが育ちざかり』


「いや大坪さんと木村さんがやばかっただけで

　俺らはふつうだったよ」


『…晩御飯少なめにした』


「ねえA、これ何怒ってる？」




和成の前にすっと出したご飯と野菜は

白米はお茶碗の半分以下の量で

野菜は私のに比べてレタス1，2枚にブロッコリー1つ





『怒ってないよ、なんとなく』


「俺はAの働く姿見れて満足なのになっ」




和成がお皿をもってキッチンに戻り

ちゃんとご飯と野菜を入れて戻ってくる





「かわいかったぜ、あの制服」


『っ………ありがと』

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