帝光のもうひとりのマネージャー2【黒バス】

き･･･ ページ27

すっかり遅くなった夜

祥吾に家まで送ってもらう





『祥吾のお母さん、想像と違った』


｢そうか？｣


『元ヤンとかだと』


｢偏見すぎるだろ｣





失礼かもしれないが

ずっとそうだと思ってた






『かわいくていい人だよね』


｢ああ、あれでも苦労してんだよ｣





苦労？

仕事が大変ということだろうか






｢俺がこんな出来損ないだからな

プライドの高い親父は俺を恥さらしだと捨てようとしたんだよ

それを母親が止めようとして喧嘩

そのまま俺と兄貴を連れて離婚したんだ｣



『え、あの･･･』






思わず立ち止まってしまった

話させてはいけないことだった






｢気にすんな

親父のことはなんとも思ってねぇよ｣






祥吾はそれが原因で余計にひねくれたとか？


どちらにせよ祥吾も小さい時に少なからず傷ついたんだろうな






｢･･･どうした｣


『祥吾･･･』






祥吾を後ろから抱きしめた


初めてかもしれない

自分から抱きついたのは





『大好きだよ』


｢っ｣




祥吾はくるっと回って






『んんっ』






キスをしてきた







｢んなこというな｣


『なんでよ』


｢っ、明日学校じゃなかったら帰さなかったのに｣


『明日学校でよかった』


｢おい｣

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