９話 一緒に ページ9
「勝て……た？」
疑問形でそう呟く私にユウキ君が笑いかける。キモリをボールに戻すと私たちの目の前まで歩いてきた。
「いい勝負だったよ。有難うな」
「い、いえっ！こちらこそ！？ユウキ君のアドバイスなしじゃ勝てなかったと思うし……有難う」
ぺこりと頭を下げるとユウキ君は歯を見せて笑う。それから私の足元にいるミズゴロウの頭を撫でた。
「それじゃ、お互いのポケモン元気にしとこうか」
そういうと私のミズゴロウまで体力を回復してくれる。何度お礼を言っても足りない位だと、私は深く頭を下げた。
「ふーん……父さんがAのこと注目するのも分かったような気がする……」
「え？」
「もらってすぐのポケモンがもうなついてるよ。Aならどんなポケモンでも仲良くなれるかもしれないな」
ユウキ君の笑顔付きのそのセリフに何でか嬉しさを感じた。「そうかな」と言って自分の頬が緩んでいるのが分かる。人にそうやって褒められても「期待には応えられないから」と喜んだことなんてなかったのに、ユウキ君相手だと素直に喜べた。
「さてと……調査も一通り終わったし研究所に戻るかな。Aも一緒に帰ろうぜ」
「あ、うん」
ユウキ君が歩き出すのを見て私も肩を並べて歩いた。ミズゴロウを抱きかかえながらの帰り道、ユウキ君は黙り込む私に話題を提供してくれる。
「Aの父さんってジムリーダーなんだろ？」
「あ、そう。ノーマルタイプの使い手なんだ。お父さんのケッキングは強いみたい」
「そりゃあジムリーダーだもんな……そっか、Aにもバトルの才能あるんじゃないかな？……よっと」
段差を飛び下りるユウキ君に合わせて私も恐る恐る段差を飛び越えた。それを見るとユウキ君は次の段差も軽々しく飛び越える。
「父さん待ってるか……早く行こうぜ」
「うん！」
今度は私も、勢いをつけて段差を飛び越えた。ユウキ君はそれを見て笑いながら頷いた後研究所の方へと走っていく。私も置いてけぼりを喰らわないようにミズゴロウを抱えて走り出した。
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miku(プロフ) - 橘 七美さん» これからどうなるかはまだわかりませんよ！ｗ (2015年1月28日 21時) (
レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - yukiさん» 有難うございます！ 現在明らかになっているのは、シオン君とアズサちゃん、それにリーダーという人物ですね。 デフォルトネームは「ナツミ」にしようかと思っています。まだ決定、というわけではないのですが； 更新頑張ります！ (2015年1月28日 21時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
橘 七美 - シオン君、夢主ちゃんとフラグかと思えばアズサちゃんっ子だった…！！ (2015年1月27日 12時) (レス) id: 175a080632 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - mikuさん» ファイア格好いいです！ やっぱ、シオンさんとアズサさん関わりありましたか。 そう言えば、この夢主ちゃんの名前決まってるんですか？ 更新頑張って下さい！ (2015年1月27日 0時) (レス) id: 38fbdd3e2e (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - yukiさん» お久しぶりです！ 有難うございます！ １番はファイアですか！ｗ オリキャラを好きだと言っていただけるとすごく嬉しいです！ 有難うございます！ (2015年1月26日 20時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miku
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/katudoutyu12/
作成日時：2014年11月22日 16時
