6話 野生のポケモン ページ6
「失礼します、オダマキ博士」
研究所の前で声をかけてから扉を開く。中にはオダマキ博士がいて、私に気付いたオダマキ博士は「こっちにおいで」と声をかけた。
「さっきはどうも有難う。改めて礼を言わせてもらうよ」
「いや、そんな……」
「君はもっと経験を積めばいいトレーナーになりそうだな」
博士の言葉を聞いて私はまた顔をうつむけた。本当に自分がそうなれるかなんて聞かれたら私は「いいえ」と答える。期待をされたらその期待を裏切ってしまうしかないだろう。だからあえて返事はしなかった。
「そうだ。ユウキがちょうど103番道路でポケモンの調査をしているから、トレーナーがどういうものか教わりに行ったらどうかな」
「ユウキ君にですか?」
「ああ。アイツはAちゃんよりもトレーナー歴が長いからね。きっとしっかり教えてくれるよ」
博士の言葉に頷いて研究所を後にする。ポケモンマルチナビのマップナビを開いて103番道路の場所を確認した後、オダマキ博士がポチエナに追いかけられていた草むらへと足を進めた。ミズゴロウをボールから出して、最初の一歩をしっかりと踏み出す。
「野生のポケモンは草むらから出てくるから、気を付けながら行こうね。ミズゴロウ」
確認の意味も含めてそういうとミズゴロウは一鳴きしながら頷いた。ガサガサと草むらを掻き分けながら進むと、草むらの中からはポチエナが飛び出してくる。その勢いにびっくりして尻餅をついた私の前にミズゴロウが出て来た。
「いてて……えっと、ミズゴロウ、みずでっぽう!」
なんとか立ち上がりながら指示を出す。ポケモンに指示を出すのはまだ慣れなくてスムーズな指示とは言えない。自分がバトルする身になると、お父さんのすごさがすぐに分かった。
ミズゴロウのみずでっぽうはポチエナに直撃する。ポチエナはみずでっぽうに堪えた後ミズゴロウに体当たりを決めた。
「み、ミズゴロウ!」
こんな時どうやって声をかけていいか分からない。自分の記憶を探ってお父さんはこんな時どうしたかを思い出す。
「ミズゴロウ、地面にみずでっぽうを撃って!そこから勢いをつけてたいあたり!」
体当たりで吹っ飛んだミズゴロウは地面にみずでっぽうを撃って叩き付けられない様にする。さらにみずでっぽうで勢いをつけたまま体当たりをすることで威力を倍増させる。威力が強まったたいあたりを受けるとポチエナは戦闘不能になった。
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miku(プロフ) - 橘 七美さん» これからどうなるかはまだわかりませんよ!w (2015年1月28日 21時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - yukiさん» 有難うございます! 現在明らかになっているのは、シオン君とアズサちゃん、それにリーダーという人物ですね。 デフォルトネームは「ナツミ」にしようかと思っています。まだ決定、というわけではないのですが; 更新頑張ります! (2015年1月28日 21時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
橘 七美 - シオン君、夢主ちゃんとフラグかと思えばアズサちゃんっ子だった…!! (2015年1月27日 12時) (レス) id: 175a080632 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - mikuさん» ファイア格好いいです! やっぱ、シオンさんとアズサさん関わりありましたか。 そう言えば、この夢主ちゃんの名前決まってるんですか? 更新頑張って下さい! (2015年1月27日 0時) (レス) id: 38fbdd3e2e (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - yukiさん» お久しぶりです! 有難うございます! 1番はファイアですか!w オリキャラを好きだと言っていただけるとすごく嬉しいです! 有難うございます! (2015年1月26日 20時) (レス) id: 38fa76f22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miku | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/katudoutyu12/
作成日時:2014年11月22日 16時