先輩のバカ ページ45
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改札を抜け、ホームに着けば数名の雄英生が目に入る
高校生は多く居るがほとんどが他校の人たちだった。
が「 爆豪勝己くんじゃない？ 」「 隣の女だれ？」
と、沢山の声が聞こえてくる
体育祭で2年連続1位の勝己先輩を知らない人なんて
今時珍しいくらいにこの人は有名人であって。
こう周りからジロジロ見られるのなんて日常茶飯事だ
けど私はこれに慣れていない。
「 んな顔してんじゃねぇよ 」
私の気持ちを読み取ったかのように、握っている手を
さらに強くぎゅっと握り締め言った先輩。
「 そんなこと言われても … 」
人が増えていくにつれ周りの声はよく耳に入る。
嫌だとか、迷惑とかそういうんじゃない。
ただ、こんなかっこよくて、全国から注目される
ような勝己先輩の隣に私みたいな凡人がって考えだすと悪い方向にしか進まなくて。
「 A 」
どんどん俯き下を向く私を見かねたように名前を呼ぶ
ゆっくりと勝己先輩の方を向けば、
いきなり抱き寄せられ
「 え、ちょ、せんぱ 「 黙っとけ 」
後頭部を片手で押さえつつ唇を重ねる。
付き合ってからもうすでに何度かキスをしたことはあるけれど、こんなに大勢の前で、注目を浴びているところでなんて恥ずかしすぎる
みるみる顔が赤くなっていくのが自分でも分かった
「 っ！せ、せ、せんぱ、」
数秒後、やっと解放してくれる先輩は私と違って
余裕そうで。むしろ周りの人たちに見せつけるかのように満足そうな表情を浮かべていた。
「 付き合ってんだから、キスくらいすんだろ 」
「 で、で、で、でもひ、人がたくさん 」
「 っるせえなもういっぺん塞いでやろうか？あ？ 」
グイ、と顔を近づけながら言うから思わず3歩、
いや5歩くらい後ずさってしまう。
照れ屋さん。なんて言ったけどやっぱり先輩は
かっこよくて、意地悪で、かっこよくて …
私の心臓は常にうるさくばくばくと動いている。
「 顔赤過ぎてタコみてぇだな 」
「 誰のせいだと思ってるんですか 」
ちょうどよく、電車がホームに到着し座席へと座る。
隣に座る先輩が馬鹿にしたように言うからムキになってそっぽを向くと
「 悪かったな 」
優しく頭を撫でてくれる
「 っ〜〜〜、せんぱいのばか 」
この人はどこまで私を虜にしたら気が済むんだろう。
顔中に集まったの熱は、そう簡単に引いてくれることはなかった。
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
