変わったこと ページ44
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「 A〜もう7時だよ。遅刻しないようにね 」
いつも通りの朝。お母さんの声で目が覚める。
いつも通りの時間に家を出て、駅へと向かう
入学してからなにも変わらない日々。
けれど、ひとつだけ変わったことがある。
それは、
「 さっさと行くぞノロマ 」
「 先輩が早すぎるんですよ〜〜〜 」
勝己先輩と毎朝一緒に登校するようになったこと。
あの日から3ヶ月経った今、私たちは順調に
お付き合いを進めている。
「 寒くねぇんか 」
「 寒いに決まってるじゃないですか〜
今にも凍え死にそうです私は！ 」
前のようにズンズンと1人で進んでいってしまうことはなくなり私に合わせて歩いてくれる先輩。
付き合い始めてから、少しだけど優しくなった気もする。3ヶ月経った今でも相変わらず私は先輩に夢中だ
「 手だせや 」
「 ば、爆破はやめてください 」
「 んなことしねぇわさっさと出せや！！！ 」
こういう乱暴な態度は変わりません。
先輩に言われた通り右手をそっと出すと、
その手に指を絡め自分のブレザーの中へ突っ込んだ。
……… こういうとこだよ勝己先輩
「 ん 」
「 先輩の手、あったかいですね 」
ん。としか言わない先輩の耳はちょっと赤くて。
お付き合いし始めて気づいたことが１つあって、
先輩はこういうこともスマートに沙汰なくこなすけど
結構照れ屋さんらしい。
よく耳元が赤くなってるのを見る。
こんなこと言ったらなにされるか分からないから
絶対本人には言えないけど …
「 先輩 」
「 んだよ 」
「 … ううん。やっぱりなんでもないです 」
「 あぁ？ 」
不服そうにこちらを見つめる先輩に対して
私は前を向いたままで。
「 さっさと言えや 」
「 別にたいしたことじゃないですもん 」
「 A… 」
「 ひぃぃ分かりました分かりましたからその
左手でバチバチ火花散らすのやめてください 」
お得意の爆破で脅しかけてくる。大人気ないな。
さらに不機嫌そうになった先輩を見つめる
駅へ向かう足を止めて。
「 なんとなく、勝己先輩のこと好きだなあ。って
改めて思っただけです 」
笑顔でそう告げる。
「 … お前も随分言うようになったじゃねぇか 」
嬉しそうに笑いながら先輩も言った。
だって、本当のことだから。
私は先輩のことが好きで堪らない。
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
