私の先輩 ページ46
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電車に揺られること、数十分。
学校の最寄駅へと到着する
降りる時も先輩は自分から手を繋いでくれる
「 放課後、用事かあんのか 」
ゆっくりと、校舎へ向かう。
校舎に入れば私たちはすぐにバラバラになってしまうので駅から校舎までは出来るだけゆっくり歩くようにしている。
「 とくにないです。けど、どうしてですか？ 」
「 この前行きたがってたカフェあんだろ 」
「 新しくできた！パフェが大きいの！ 」
少し前に電車の中で先輩に話したカフェ。
出来たばかりということもあり、予約は常にいっぱいでなかなか行けないんだよなあ。
「 クラスの女が行けなくなったらしい 」
「 え！せっかくなのに！それは残念ですね … 」
そう言うと、ガソゴソとカバンを漁り、
予約の時にもらうのであろう整理券を
2枚を差し出す先輩。思わず足を止めてしまう。
「 い、いいいいいんですか！！ 」
「 おう 」
「 パフェ食べてくれるんですか！ 」
「 あ？別にお前なら余裕で食えんだろ 」
「 な、結構大きいんですからね！ 」
また歩き出す先輩に釣られて私も足を進める。
先輩は甘いものが好きじゃないのに、私のために
行ってくれると思うと嬉しくて仕方なくて。
今から放課後が待ち遠しかった。
そんな話をしているとあっという間に校舎へ到着する
ここからは学年別だ。
「 今日は早く帰りの準備します！ 」
「 おう 」
「 先輩も早く来てくださいね！ 」
「 おう 」
返事をすれば微かに頬緩ませ、微笑む先輩
「 じゃあ私、行きますね 」
授業は大変だけど放課後のために頑張ろう。
そう思い歩き出そうとした瞬間、腕を引かれる
「 せんぱ、い？」
いつの間にか、私は先輩の腕の中にいて
ぎゅう。と、強く抱きしめられたいた
「 … 好きだ 」
小さく、耳元で囁かれた言葉。
先輩の声は普段よりも低く脳内に響き渡っていく
「 無理しすぎてぶっ倒れんじゃねえぞ 」
何事もなかったようにまた、頭を撫でると
校舎内へと進んでいってしまう
みるみると顔は赤く染まっていき、
その場に立ち尽くす私。
先輩はずるい。
いつもそうやってかっこよくて、意地悪で、
余計に夢中にさせる。
勝己先輩。
私の大好きな先輩。
ずっとずっと、大好きですよ。
貴方に出会えて、よかった
Fin
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
