【牛島若利】牛島若利は人の愛し方を知らない【HQ】

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「あたま……」

「安心するでしょ？」

「恥ずかしい」

「され慣れてないからだよ」


私は構わずウシワカの頭を、小さい子をあやす様に優しく撫でる。
そのうち、ウシワカはウトウトと船をこくようになった。

私はウシワカを軽く叩いて、起こす。
日本代表選手をこんなとこで寝かせるわけにはいかない、なんて。


「ベッドで寝な」

「お前はどこで寝るんだ、俺はソファでいい」

「どっか痛めたらどうすんの」


そう言って眠い目をこするウシワカを、無理矢理ベッドに行かせる。
電気を消して、おやすみ、と言うとウシワカが言った。


「……行かないでくれ」


私のパーカーの端を掴んで、上目遣いにそう言うウシワカ。
私はパーカーを死ぬほど来てソファに寝るつもりなのに。


「そばに、いてくれ」


そんなこと言われたら、逆らえないじゃん。
私は優しくウシワカの頭を撫でて言う。


「そばにいる」


そう言ってウシワカの手をそっと握って、ベッドにセルフ腕枕をして体重を乗せる。
するとウシワカは不満そうに言う。


「足りない」

「わがままだね、アンタ。どうして欲しいの？」

「もっとそばにいて欲しい」


要するに、添い寝。
私はパーカーを脱いで布団の中に入る。
するとウシワカは私をぐっと引っ張って、抱き枕のように優しく抱く。

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