【天童覚】日常ロマンティック【HQ】

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「A〜、と天童？ 何繋がりよ」

「あ、委員会……」


いつも一緒にいる友達が声をかけてくる。
さすが文化祭、そう簡単に2人にはさせれくれない。

友達は少しニヤッとして、天童くんに言った。


「Aの水着写真、見たい？」

「え、みたいみたい」

「なに見せようとしてんの！」


私は慌てて友人を止めようとする。
しかし彼女はもう既にLINKで天童くんに写真を送ってしまったらしい。

天童くんは嬉々とした様子で写真を見る。
恥ずかしい。
似合わないとか言われたらもう着れない。

天童くんに見られるなんて思わなかったから、結構派手なの選んじゃったのに。


「Aさんらしくないネ」


天童くんがそういった。
その言葉が意外と私の心に突き刺さったようで、胸が痛む。


「すげーか……」

「どうせ、こういうのは似合わないよ」


私は目頭が熱くなって鼻の奥がツーンと痛む中、無理に笑顔を作って言った。
その場に居られなくて、逃げてしまう。

やっぱ、似合ってなかったか。
わかってはいたけどいざ好きな人に言われると、キツい。

あとで天童くんに謝らなくちゃ。
立ち入り禁止を乗り越えて、校舎裏のベンチに座った。

ポロポロと頬を伝う涙を手の甲で必死に拭う。

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