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*天童side
Aちゃんが20歳になり、月日が経つ。
クリスマスでのことは多分、一生忘れられない。
ふと花瓶に目をやると、花びらが落ちて色あせた花が刺さっていた。
俺はその花を取り、ゴミ箱に申し訳なさと共に捨てる。
花のない店内は少し殺風景で、自然とため息が漏れてしまう。
カランカランという音がする。
反射的に笑顔を作り、いらっしゃいませと言いかけると入ってきたのはAちゃん。
「どうしたの、それ」
Aちゃんの手には色とりどりの花が集められた綺麗な花束。
Aちゃんが口を開く。
「花が枯れてたから、買ってきました」
「ナイスタイミング」
はにかむAちゃん。
花束を両手で持つ姿は、まるでブーケトス前の花嫁のよう。
いつかは、なんて。
Aちゃんの笑顔と、綺麗な花が飾られた店内はきっと、絶景スポットも敵わない、この世のどこよりも綺麗な場所だ。
カフェ・ノスタルジア fin
このあとの1話は前作主人公と牛島若利がただイチャつくだけです。
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時雨 彩(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。短編集みたいにして牛島夫婦のことも書きましょうかね……、これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 椎菜さん» コメントありがとうございます!学校が始まり、更新ペースは少し落ちると思いますが、頑張ります。今後も応援お願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - 可愛いー!!!!!!あわよくば牛島夫婦の今後がみたいですね…………… (2019年9月12日 2時) (レス) id: 8ef33eb295 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - もうめっちゃ好きですありがとうございます。ほんとに。頑張って更新してください!この小説かなり生きる糧になってます。大好きです (2019年9月11日 22時) (レス) id: a30053aa78 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - みじんこさん» コメントありがとうございます!そんなに言っていただけると嬉しい限りです。これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
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