検索窓
今日:11 hit、昨日:47 hit、合計:52,818 hit

44 ページ44

*天童side




Aちゃんが20歳になり、月日が経つ。
クリスマスでのことは多分、一生忘れられない。

ふと花瓶に目をやると、花びらが落ちて色あせた花が刺さっていた。
俺はその花を取り、ゴミ箱に申し訳なさと共に捨てる。

花のない店内は少し殺風景で、自然とため息が漏れてしまう。
カランカランという音がする。

反射的に笑顔を作り、いらっしゃいませと言いかけると入ってきたのはAちゃん。


「どうしたの、それ」


Aちゃんの手には色とりどりの花が集められた綺麗な花束。
Aちゃんが口を開く。


「花が枯れてたから、買ってきました」

「ナイスタイミング」


はにかむAちゃん。
花束を両手で持つ姿は、まるでブーケトス前の花嫁のよう。

いつかは、なんて。

Aちゃんの笑顔と、綺麗な花が飾られた店内はきっと、絶景スポットも敵わない、この世のどこよりも綺麗な場所だ。







カフェ・ノスタルジア fin


このあとの1話は前作主人公と牛島若利がただイチャつくだけです。

イチャつく→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

時雨 彩(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。短編集みたいにして牛島夫婦のことも書きましょうかね……、これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 椎菜さん» コメントありがとうございます!学校が始まり、更新ペースは少し落ちると思いますが、頑張ります。今後も応援お願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 可愛いー!!!!!!あわよくば牛島夫婦の今後がみたいですね…………… (2019年9月12日 2時) (レス) id: 8ef33eb295 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - もうめっちゃ好きですありがとうございます。ほんとに。頑張って更新してください!この小説かなり生きる糧になってます。大好きです (2019年9月11日 22時) (レス) id: a30053aa78 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - みじんこさん» コメントありがとうございます!そんなに言っていただけると嬉しい限りです。これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。