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笑顔6個 ページ6

*




「お」

「あ」


同時に発された驚きの声。
今日は母さんとデパートに来ていた。
そしたら白布がいた。

白布の手には有名なスポーツメーカーの紙袋。
白布と二人きりになることなんてあまりないから、何を話したらいいかわからない。

4人でいることはある。
陽姫は同じクラスで女子だから2人でも大丈夫。
川西も一応幼なじみだし大丈夫。

白布と話す時は陽姫か川西、または2人が必ずと言っていいほどそばに居た。
ただ目が合った以上無下にする訳にはいかない。


「白布なにしてんの?」

「あー、これ買いに来た」


紙袋からシューズを取り出し、私に見せる白布。
その顔は少し自慢げ。


「小遣い貯めて買ったんだよ、前のが壊れたわけじゃねぇから母さんは買ってくんなくて」

「お小遣い貯めて買うってことは結構高いんだ」

「まぁな、大事に使う予定」

「いいねぇ、そうだ」

「ん?」


白布は少し首を傾げて私を見た。
私は鞄から手のひらサイズのチョコを差し出す。

すると白布はさらに不思議そうに私を見つめた。


「誕生日、ちょっと過ぎたけどさ」

「誕生日プレゼントがちっちゃいチョコかよ」


そう馬鹿にするように笑いながら言ってチョコを受け取った。
そして白布は嬉しそうに笑った。


「ありがとな」


その笑顔はちょっとずるい気がする。

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時雨 彩(プロフ) - 白角さん» コメントありがとうございます。ひとつひとつコメントくださって本当に嬉しいです。ご愛読ありがとうございました! (2020年3月25日 7時) (レス) id: f6b47ef514 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - まずタイトルセンスが素晴らしいな、と思いました笑。面白かったです(読んだ作品にはコメント残したい派なのでスルーしていただいて構いません) (2020年3月25日 0時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 梅姫美さん» 読んで下さりありがとうございます。ご期待に添えるよう精一杯頑張ります!これからもよろしくお願いします。 (2019年3月14日 16時) (レス) id: 38d231b830 (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - まず1つ!白布くんが好きだから、この作品を楽しみにしてる!!!!お気に入りとかさせてもらいます!!更新頑張って下さい!!! (2019年3月14日 16時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年3月12日 18時

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