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笑顔13個 ページ13

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「陽姫おっはよー!」

「A、今日は早いんだね」

「まぁね!」

「川西達も暑い中よくやるよね〜」


8月の半ばの朝。
夏休みの教室には誰にもいなかった。

陽姫は教室の窓からロードワークをこなす男バレの姿を見ていた。
私の机に鞄を置いて陽姫の所へ駆け寄った。

下を覗くと、白布と川西が2年生(っぽい人)について走っているのが見えた。


「陽姫さ、好きな人できたかもしれない」

「え?」


突然陽姫にそう言われた。
私は頭が真っ白になった。


「ええええええ!? 陽姫に好きな人!? 誰だ、誰だ!」

「え、ちょっとA、落ち着いてっ」

「あ、私? なんだ私か! 納得〜!」

「Aのことは大好き、すっごい大好きだけど、ちーがーうー!」

「うわあああ、陽姫をたぶらかしたのは誰だああああ!」

「言うから離してええ!」


陽姫をパッと離すと、陽姫はくらくらと窓の縁に手をついてゼェハァと肩で息をした。


「えっと、好きな人って言うのは、その……」


控えめに窓の外を指さす陽姫。
それは外を走る男バレを指さしている。


「え、せ、瀬見先輩? 強井さんの彼氏じゃん」

「違う! その後ろの!」

「……まさか、白布?」

「違う! 誰があんな口悪斜めパッツンなんか」

「陽姫も結構言うようになったよね」


苦笑いすると陽姫は言った。
恥ずかしそうで、それはそれですごく可愛い。


「で、白布じゃなければまさか、信じたくないけど、まさかさ、川西太一ってことはないよね?」

「あるんだよねぇ……」

「嘘でしょぉ」

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時雨 彩(プロフ) - 白角さん» コメントありがとうございます。ひとつひとつコメントくださって本当に嬉しいです。ご愛読ありがとうございました! (2020年3月25日 7時) (レス) id: f6b47ef514 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - まずタイトルセンスが素晴らしいな、と思いました笑。面白かったです(読んだ作品にはコメント残したい派なのでスルーしていただいて構いません) (2020年3月25日 0時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 梅姫美さん» 読んで下さりありがとうございます。ご期待に添えるよう精一杯頑張ります!これからもよろしくお願いします。 (2019年3月14日 16時) (レス) id: 38d231b830 (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - まず1つ!白布くんが好きだから、この作品を楽しみにしてる!!!!お気に入りとかさせてもらいます!!更新頑張って下さい!!! (2019年3月14日 16時) (レス) id: 93ec774767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年3月12日 18時

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