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参拾弐 ページ32

side A


+++++++++++++++++


 


不意に、条野さんが私を呼ぶ


「前を見て歩きなさい、不注意ですよ」

「あ・・、すみません・・ッ」


 

厭だなぁ、一生目的地に着かなければいいのに

そしたら、御咎めを受けなくて済むから―――――――――――


 
でも、一寸期待してもいいかもしれない


 

 



もしかしたら、

もしかしたら、善い方なのかもしれない



 



「あ、の・・条野さん、仕事後の事なんですけれど、其れって御咎め・・だったり・・」

「は?御咎めな訳無いでしょう?良い方かも私には判りませんが。まぁ良い方でしょう」


 


 ̄良い方でしょう



 


その一言に、体が熱くなる

良かった



 
 


朗報だ、此れは




 



そうしてまただらだら考えているうちに、本部へ着いたのだった









 






++++++++++++++++








 








「では、お疲れ様でした――――――――――――――」


条野さんがそう締めくくって皆それぞれ本部を出て行く



私はというと、少し離れて条野さんの後をついて行く





 


一体、何なのだろう

悲報、御咎めとかなら溢れんばかり想像ができるのに

朗報となると、想像がつかない



外へ出て、軍警本部の裏にある芝生の公園に出る

シロツメクサや、所何処にクローバーや、花壇に綺麗な花々が植えられている広場だ


 

ベンチもぽつぽつと在り、軍警内のカップルが休憩がてら此処に来るという穴場でもある

良いなぁ、カップルか



 
 


 
 



私も、条野さんと、恋人同士で―――――――――――――――――――









 








 







「..........何考えてんだ私ぃ・・・」


「何か云いました?まぁ腰かけてください」




 


条野さんがベンチに腰掛けながら云う



 


 


「ととととと隣ですか!?」


「隣以外何処に座るんです、目の前にベンチは在りませんよ」



 

クス、と笑う


わ、久しぶりに見たよ、条野さんが私で笑う所



 
 



私はおずおずと隣に腰かける

と云っても間に二人座れるくらいの距離を開けて





 

一体、何を云われるのだろうか

大丈夫、御咎めじゃないって云われたから



 

「Aさん」



 

不意に、条野さんが口を開いた

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物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。 条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。 (2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬゐ。 | 作成日時:2018年8月16日 11時

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