拾肆 ページ14
side A
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「最近の日本は平和じゃな。仕事が無いのは善い事だ」
「でも��子ちゃん、隊長に会えてないから最近口数減ってるよ？」
��子ちゃんは愉快そうに笑うと、窓の外を眺める
「のうA、猟犬に何時迄も居たいと思うか？」
思わず本から顔を上げる
珍しい、��子がそんな事言うのは
「・・何故？」
「気になっただけじゃ。気軽に答え」
��子ちゃんは笑いながら言う
けれどそれは作り笑いで、目の奥が真剣だった
「命が燃え尽きる限り、私は猟犬に尽くす考えです」
「そうか」
「何故、そんな事訊いたの？��子ちゃん」
溜息をつくと、此方に向き直る
「条野が、気にならぬのか」
「条野さん？ですか・・・」
￣気にならぬか？
其れは、異性としてではなく、態度のことを指しているのだろう
「もう、慣れました。刺さる視線も」
嗚呼、言うだけで億劫になる
「条野さんの視界には、私の存在は無いのですから」
��子ちゃんは窓の外に顔を戻す
「――条野は」
��子ちゃんが机の上に本を閉じて置くと、再び此方に向き直る
「条野さんは？」
「別に、何もない」
ふわり、と笑うと、大きく伸びをする
「まぁ、何時事件が舞い込むかわからぬから、今日は休息日じゃ。ごちゃごちゃ考えずに休め」
「うん。じゃぁ、珈琲でも淹れるかぁ〜」
そう言って立ち上がった時だった
��子ちゃんの携帯が、大きく振動する
「チッ、折角の休みだというのに、何？条野からじゃ」
ピッ、という音と共に電話に出る
「なんじゃ条野、折角の休みだというのに、手を毟り取るぞ」
【まぁ怒らないでください、副長。結構な事件なんですから】
「早く云え、でないとお前の首を今度会った時に撥ねる」
電話の奥から溜息が聞こえる
【武装探偵社の件です。至急集まってください。では】
珍しく条野さんの方から電話が切れる
「チッ、副長様の返事を待たずに切るとは、無礼者め」
��子がブツブツ言いながら隊服に着替えている
「ほれA、仕事じゃ。着替えて集合！嗚呼！！折角の休みが！！」
そう叫んだ��子ちゃんの声が、家に大きく木霊すのだった。
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物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (
レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。
条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。
(2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬゐ。 | 作成日時：2018年8月16日 11時
