北一出身の白鳥沢男子

6球目 ページ7

天｢セイシュンだネ｣

　心を読まれた?!と思って天童さんを見る。天童さんはみんなのことを見ていた。

天｢俺さ、白鳥沢に来るまで自分のやりたいバレーが出来なかったんだ。だからさ、ここに来れて、こうやって仲間が出来て、凄く嬉しいんだ｣

｢.......｣

｢それに、こんな可愛いコウハイも入ってきてくれて。俺は幸せ者だよ〜｣

　そう言って、僕の髪の毛をくしゃっと掴んだ天童さんの顔は、試合からは想像できないくらい優しいものだった。






｢つとむ〜。起きろ〜｣

　朝の5時半。5個の目覚ましがいっせいに鳴り出す。
僕の思い描いていた朝は、もっと穏やかなものだったはずなんだけどな.......。

｢.......あと5分｣

｢は？目覚ましかけたのだれだよ？｣

｢ん〜。おれぇ｣

なんだこいつ。僕にまで迷惑かけやがって。

｢ﾁｯ起きろや｣

｢ハイスミマセン｣

　工は寝起きとは思えない早さでベッドからおり、僕の目の前で正座をする。ちょっと面白い。

｢クイズです。昨日、牛島さんに対して意味の分からない見栄を張って、風呂でのぼせてたのは誰ですか？｣

五｢.......俺です｣

｢それを回収したのは誰ですか？｣

五｢.......海麗さんです｣

｢じゃあ、迷惑かけちゃダメだよな？｣

五｢.......ｽﾐﾏｾﾝ｣

｢分かったならよろしい｣

　じゃあ、僕寝るから。と言い、ベットに向かった。これで落ち着いて寝れる.......と、思ったのもつかの間。

五｢ﾁｮｯﾄ海麗！助けて！出た！｣

｢出たって何が?!｣

なんで神様は僕を寝させてくれないんですか？







白｢えww 海麗達の部屋にGが出たのww｣

｢笑い事じゃないですって。朝からSAN値削られまくりです｣

川｢白布が爆笑してる.......。珍しい｣

｢他人事じゃないですって.......｣

瀬｢結局、どうしたんだ？｣

五｢海麗が殺してくれました！｣

山｢海麗.......お前.......｣

瀬｢凄いやつだな｣

白｢これから部室にGが出たら頼むわ｣

｢はぁ？｣

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