霞柱と可愛い継子。

じゅうきゅう ページ27

定期テスト！国語の点数がバク上がりしました！うえーい！( )
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下弦の弐side






俺には、人間の頃の記憶がある。





そのような鬼は多くはない。俺は選ばれた鬼なのだ。




…そんなことは、思っていない。





俺の妹は、鬼舞辻に喰われて死んだ。

俺の父が当時の柱で、日の呼吸に似たものを使っていたため、目障りだと思って消したのだと言う。





その過程で、妹は死んだのだ。





なぜ、なぜ妹を喰う必要があった？





罪のない人間を、喰う必要性はあったのか？





もちろん、父も殺さないでほしかった。でも、俺はそれ以上に妹を喰った必要性がわからないのだ。




俺は、それ以来鬼舞辻を恨んでいる。





そして、俺は少しでも鬼舞辻に近づいて身をほろばせるために強さを求めた。





強くなり、十二鬼月になるために、努力をした。





その結果、俺は下弦の弐まで上り詰めた。





しかし、俺は浅はかだった。どれだけ強くなったところで、鬼舞辻にかなうわけがないのだ。





それに気づいたのは、強くなるために人をたくさん喰った後だった。





俺は、なんてことをしてしまったんだろう。






強い罪悪感に襲われた。





そこから俺は自暴自棄になり、たくさんの人を喰った。





たくさんの鬼狩りを殺した。





そして、今も俺は1人の鬼狩りを相手にしている。




こいつも俺が喰う。






そう、決めているのに。






こいつはなぜ、こんなに優しい目で見るのだろうか。

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