【金カム夢】雪に拐かされ…２ (ページ4)

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無意識の感情ページ4

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お祖父様と別れ、移動しながら薬莢を弾倉から抜き予備の弾を詰めながら建物の奥へと進む。

窓からチラッと見えた軍服目掛けて銃を放つ。
脚を押さえて建物の影に隠れる姿を確認した時、二階からドンッと何かが倒れる音がした。

『ｯ…尾形さん！』

目を見開き、さぁっと血の気が引くのを感じ、考えるよりも先に私は二階へと駆け出していた。

二階に上がり、私の目に飛び込んで来たのは…

ガッゴッ

「死ね！！コウモリ野郎がッ！！」

尾形さんが銃で殴り付けてられている場面だった。

『私の大切な人をこれ以上傷付けるな！！』

咄嗟に出た言葉、それと同時に横薙ぎに尾形さんを殴る兵士に向けて私は蹴りをお見舞いした。

「グッ…この、薄汚いメス猫が」

『何とでもどうぞ…生きる為に足掻(あが)いて何が悪い！』

横に吹っ飛んだ兵士は苦しそうに呻く、その腹の上に足をグリッと力を入れて乗せて押さえ付け、素早く腰から銃剣を抜き、柄尻を握り込み兵士の首に深々と突き立て、柄を強く握り締めて捻る。
ゴリッと嫌な音がして、兵士の口からガハッと大量の血が飛び出して飛沫が私の顔にかかる。踠(もが)いていた兵士の手が力無く地に落ちるのを確認してから銃剣を抜きさった。

『尾形さん、ご無事ですか』

尾形「ああ…一足遅かったな杉元、助けに来てくれたのか？」

私に一言返した尾形さんの視線が私の背後へと向けられ、私の少し後に来た不死身の杉元へと皮肉を込めた笑みを浮かべながらそう言った。

杉元「別に助けに来た訳じゃねえよ。コウモリ野郎」

不死身の杉元はそう言うと一階へと降りて行った。

その後に二階堂一等卒の「杉元佐一」と叫ぶ声が聞こえた。兄弟の敵討ちに燃えているのだろうと思う。

尾形「火の廻りが速いな…」

尾形さんは窓の外に視線を向け、建物の影から見える銃身目掛けて発砲する。

『手伝います』

尾形「いや、もういい…さっさと逃げる準備をしろ」

『はい、了解致しました』

私が構えた銃に尾形さんの視線を感じた。私が撃つ前に私に銃口を降ろさせ、階段を降りる尾形さんに私は返事をした。

尾形「逃げるなら今しか無い！！急げ！！」

杉元「行くぞ、ジイさん！！」

建物が炎に包まれる寸前に私達は逃げ出した。

そして、私達は二手に別れて逃げる事になった。
お祖父様と家永殿は永倉殿達と合流次第私達を追いかけるとの事だった。

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